ややこしい三角関係のゆくえが気になる『海月姫』(フジ月9)

大物国会議員(北大路欣也)の次男で秘書のエリート・鯉淵修(工藤阿須賀)は倉下月海(芳根京子)にひと目惚れ。

月海も修に恋心を寄せて両思いですが、修の兄・蔵之介(瀬戸康史)も月海のことが好き。

恋人を通り越していきなりプロポーズをしようとする修。

しかし、月海の住んでいるアパートは男子禁制の天水館。

結婚などと言ったら驚天動地の大騒ぎで「今すぐ出て行きなさい!」となるのは必至。

蔵之介はどう動く?

そして、本日紹介したい映画も、原作コミックの実写化『トラさん』です。

ドラマ『海月姫』で芳根京子さんの幼少期を演じる平澤宏々路ちゃんも重要な役で出演します。

映画は2019年に全国ロードショー。

ここでは、映画のキャストとあらすじ、見どころを紹介しましょう。

最後に原作ネタバレもありますよ。

ぜひ、ご覧ください!
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トラさん 映画のあらすじは?

板羽皆原作、筧昌也監督の『トラさん』は、コミカルなようで、結構生死観を考えさせられる哲学的なストーリーでもあります。

「ただいま」帰宅する高畑奈津子(たかはた・なつこ)

夫は漫画家で「大先生の仕事部屋」と貼紙してある部屋で仕事しているはずが、いません。

奈津子の夫・高畑寿々男(たかはた・すずお)は、アイデアが浮かばないとギャンブルへ走るのが悪い癖。

タバコを吸いながら、寿々男は自問自答。

「漫画もアイデアが浮かばねーしなー。本当は俺天才なのになー。おかしーなー。そう、おかしいのは世の中だ」

段々テンションが上昇。

「そう、俺は天才なんだ。世界中が俺を愛してるはずなんだ。そう考えたら元気出てきたぞー」

漫画の編集部からは、先生と連絡が取れないので家の電話にかかって来ます。

「締め切りが近づいてきたので、そろそろネームを」と妻の奈津子へ心配の声。

「すみません本当に毎回。帰ったら全力でシバきあげますので」

しかし、夜になっても寿々男は帰宅しません。

娘の実優(みゆ)は、パパのことが大好きで、パパの漫画をよく読んでいます。

奈津子は「全く何でそんなくだらないものばっかり描くんだろ。ドラゴンボールみたいの描いてほしい」

愚痴るママを見ながら、実優は「ミユはパパのくだらない漫画嫌いじゃないけど」

ギャンブルの帰り、寿々男は、あっけなく、まさかの交通事故。

「あれ? 嘘、マジで?」

意識が戻ると、壁には貼紙。「死とは急に訪れる!!」

寿々男の両隣には見知らぬ男性がすわっていて、左右をキョロキョロしていると、呼ばれます。

呼ばれた部屋に行くと、厳かな感じの男たちから衝撃の一言。

「君は今日、死んだんだよ」

「え?」

「今君がいるこの場所は、生を全うした魂が次の命に入る前のいわゆる関所です」

説明について行けてない寿々男。

「そして一人ひとり面接をして次の命の場を決めます」

ランダムに決まるのではなく、あくまでも過去世での寿々男の善悪の行いの総決算により、それに相応しい新しい体に魂が入り、新たな人生をスタートするシステム。

「そして次の命に入った際、前世の記憶はリセットされるものとする」

大慌ての寿々男。

「いやいやいや、無理無理無理! 俺いなけりゃあいつらの生活どうするんだよ? 困って死んじゃうよ」

ところが、裁判官たちは全てお見通し。

「結構なクズぶりですよね?」

寿々男はまくし立てます。

「俺これから漫画で売れる日本の、いや地球の宝ですよ。嫁は俺のこと大大大好きで、娘だって俺のこと大好き」

必死に力説して、いきなりモノマネ?

「よって裁判長、僕は死にましぇん! 僕は地球の宝物ですから」

結果、裁判官の逆鱗に触れる寿々男。

「判決を言い渡す。高畑寿々男は身の程知らずでポジティブなクズである。家族一人ひとりの心、絆、尊重への欠如は著しい」

そこで特別許可として、家族の元へ帰り、家族の本当の心を見つめ直すものとすると執行猶予判決。

「え、戻れるの?」

喜びも束の間。

「ただし、猫として」

「ネコ?」

BON!

「わああああああああああ!」

寿々男は、猫に変身し、猫として家族の元へ帰ることになったのです。

猫の名前は「トラさん」

生きているうちに気づかなかった思いを「トラさん」がつなぐ。

「家族」をやり直す30日間の愛の物語。
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トラさん キャストを紹介

では、映画のキャストを紹介しましょう。

高畑寿々男/北山宏光

売れない漫画家で、妻子がいるのに酒とギャンブルに溺れ、家族に迷惑をかけてしまう。

しかし夢は大きく「地球の宝」と賞賛される漫画家になると豪語する楽天家。
夢の途中であの世へ行くことになり、猫として家族の元へ帰ることに・・・。

意外にも映画初出演にして初主演の北山宏光さんの役作りは?

「今、猫の動きを研究中です。子供の頃猫を飼っていたので、一緒に遊んでいた時のことを思い出したりしています。細かな仕草などにもこだわって演じてみたいです。寿々男はダメダメなキャラクターですが、段々と心が変化していきます」

高畑奈津子/多部未華子

寿々男の妻で、本当は優しい性格ですが、夫のダメぶりにイライラが募ります。

夫の死後も、娘のために気丈に振る舞う勝気な妻。

多部未華子さんは、原作を読んでの感想を語っています。

「原作はクスッと笑えてしまうのに、胸が締めつけられるような場面もあり、とても面白く読ませていただきました。漫画では猫ちゃんの表情がとても豊かに描かれていますので、それが映像になった時にはどうなるのかなとワクワクしています」

高畑実優/平澤宏々路

寿々男と奈津子の娘。

まだ幼いのにしっかり者で、パパのことが大好き。

10歳の平澤宏々路ちゃんも、しっかり者のコメント。

「セリフに共感できるところが多く、演じるのが待ち遠しいです。全部の言葉を大切に心を込めて言います。原作の髪型が私にそっくりで笑っちゃいました。パパへの反抗心、パパの死など難しいと思いますが、悩んだり、傷ついたりする姿を一生懸命演じたいと思います」

トラさん 映画の見どころは?

では、映画の見どころを見ていきましょう。

映画初出演にして初主演の北山宏光さん。

しかし「猫役なんだけどね」と言われて「どういうこと?」と焦り、原作を読んで納得です。

ソフトバンクのCMのお父さんのように、演技ができる犬はいますが、演技をする猫というのは聞いたことがありません。

さすがに猫に演技は無理で、猫役も北山宏光さんが演じます。

猫といえば、普通は娘の実優よりも小さいですが、北山宏光さんが猫?

多部未華子さんが言うように、実写化でどのようになるのか想像がつきません。

原作もコミカルですが、人間が猫役をやるとコミカルになり過ぎないか、それとも娘よりも縮小するのか?

とにかく北山宏光さんにとっては、映画初主演、初の父親役、初の猫役と初づくしですね。

妻子に苦労をかける売れない漫画家で、しかもギャンブルに走るダメダメぶり。

ダメダメな役といえば『サイレーン』(2015年・フジテレビ)でも結構最低な刑事役でした。

女子更衣室で盗聴犯を逮捕。

押収物としてビデオカメラの中身を見る速水翔刑事(北山宏光)

警察官の役得に満面笑顔の速水は女性警察官から「最低」と。

ということで、最低な役は大丈夫です。

多部未華子さんは、何と母親役。

『仰げば尊し』『先に生まれただけの僕』で強気な性格のヒロインが似合いますが、今作『トラさん』でも勝気な主婦です。

北山宏光さんとは、バラエティ番組では共演していますが、芝居では初共演ですね。

猫(寿々男)は、妻の奈津子と娘の実優の言葉がわかります。

しかし、奈津子と実優は猫のセリフは「ミャーミャー」としか聞こえません。

そこがコミカルで笑いを誘うし、セリフによっては感涙を誘うシーンもあります。

人間がそのまま猫を演じるというのは、過去にもあまり記憶にないので、どういう感じになるのか、ちょっと想像がつかないですね。

娘の実優役を演じるのは、平澤宏々路ちゃん。

『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』や『ミックス。』など、主人公の幼少期の子役が多いですが、今回はメインの出演です。

この映画は、人の心の変化や娘の成長物語、生死観など色々なテーマが入っています。

人間は生きて来たようにしか死ねない。

つまり、今世での善悪の行いの総決算により、次の生が決定してしまうという部分が非常に哲学的ですね。

死後の裁判シーンなど、映画ではどのように描かれるのか興味津々です。

そして、家族の絆を取り戻せたとしても、別れの日が来るのか?

そう思うと、やはりハンカチよりはタオルを用意する必要がありそうですよ。

トラさん 原作ネタバレ

では、ここからが原作ネタバレです。

夜になっても帰宅しない寿々男。

「遅いな」心配する奈津子。

「何してんだよ。どうせパチンコで負けて帰るに帰れないんだよ。怒られると思って。怒るけど」

寝ようと思った時、携帯電話が鳴ります。

寿々男からなのでいきなり怒鳴ると、相手は警察でした。

「・・・・・・え?」

朝。

「ミユ、おはよう。パパさあ、死んじゃったよ」

「・・・?」

「あんな自己中な奴の葬式、ピンクで出てやろうか、二人して、ハハハ」と喪服を探す奈津子。

その頃、猫になった寿々男が街を歩いていると、メス猫が話しかけてきます。

「見ない顔だね。流れ者?」

「何だ猫か・・・て俺猫言葉わかる」

「何よ、あんたも猫でしょ」

「あそうか、我輩は猫である。名前はまだない」

「何それ」

彼女が「ホワイトテスト」と自己紹介すると、寿々男猫は「白いからホワイトってセンスねー」

「まあデリカシーのない男ね。外からの情報だけで決めつけるなんて、あんた人間みたいね。命はもっと奥深いわよ」

弁当を買って帰宅する実優の後をつけて来る猫。

「お弁当はあげられないのよ猫ちゃん」

「ミャーミャー」

「猫ちゃん、ノラ猫? 独りなの」

実優は猫に語りかけます。

「じゃあ私と一緒だ。おとといね、パパが死んだの。ママは結構笑ってる。お葬式の時も来てくれた人にニコニコしてた」

落ち込む寿々男猫。

「本当は泣きたいのかな?」

実優は空を見上げ、

「ミユはね・・・めっちゃ泣きたい! ミユはパパが大好きだった。悲しい、寂しい、つらい・・・わああああああああああ!!」

号泣する実優を見て、寿々男は心の中で自分を責めます。

(俺は本当のミユをわかっていただろうか。本当の奈津子を知ってるのだろうか)

家に向かう実優は、後ろを振り向き、

「もー、しょうがいないなあ、でもね、ママがダメって言ったらダメだからね」

帰宅して猫を見せると、

「ダメよ!」怖い顔の奈津子。

「えー、何か運命感じたんだよー」

「稼ぎもしないのに金ばっかり使うあいつがいなくなって、食費も二人分になったのに、何でまた一人増えるの」

(ひ・・・ひどい)ショックを受ける寿々男猫。

しかし、実優の説得に折れて、奈津子は猫を飼うことを承知しました。
名付け親は実優。

「トラ。大人の猫だから、トラさん」

まとめ

原作者の板羽皆さんは、映画化決定に大感激のツイート。

「いやーもうほんとに。いやもうほんとにほんとに、うれしいですね」とビールで祝杯。

実写映画化を記念して、原作漫画『トラさん』のカムバック連載が、月刊YOU4月号(3月15日発売)からスタート!

ダンボールハウスの中に猫になった北山宏光さんが入っているという画像が公開になりましたが、顔は見えているし、これで良いのか気になりますね。

どういう映像になるのか想像できないので、予告編が待ち遠しいです。