期待に応えて面白い『99.9-刑事専門弁護士-2』(TBS日曜よる9時)

深山大翔(松本潤)と佐田篤弘(香川照之)の駄洒落も健在。

「いただきマングース」「お金はおっかねえ」

1件の冤罪も絶対に許さないという最強チームが、無罪の父娘を救います。

特筆すべきは、ニューヒロインの尾崎舞子(木村文乃)が最高に魅力的で素敵過ぎること。

プロレスギャグも継続し、第1話からオカダ・カズチカが出演!

そして、本日紹介する映画は、ヒロインの木村文乃さんはじめ豪華キャストの競演が話題の衝撃のサスペンス『羊の木

映画は2018年2月3日(土)に全国で公開されます。

ここでは、映画のキャストとあらすじ、見どころを紹介しましょう。

最後に原作ネタバレもありますよ。

ぜひ、ご覧ください!
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羊の木 映画のあらすじは?

かつては栄えていた港町・魚深(うおぶか)市。

住民の高齢化、人口流出、企業の撤退。
商店街のシャッターは閉まり、過疎化が進む街。

「日本の未来がかかった画期的プロジェクトだよ」

市役所職員の月末一(つきすえ・はじめ)が言い渡されたプロジェクトとは、極秘計画。

過疎化対策のために、6人の男女が「新住民」として、この街にやって来ます。

そのうちの一人、宮腰一郎を車に乗せ、運転しながら笑顔で語りかける月末。

「いいところですよ、人もいいし、魚も旨いです」

助手席の宮腰一郎は無表情で話を聞きます。

もう一人は、どこか荒っぽい性格の杉山勝志。

「ここで我慢できるかなあ」

我慢できるかとは、どういう意味なのか。

市が受け入れた6人と接していくうちに、役所の後輩が「やっぱちょっと変ですよ」

月末は上司に聞きます。

「何やってた人たちなんですか?」

そこで、衝撃の事実を知らされます。

6人の男女は全員、殺人犯。

「警察は把握しているんですか?」

「いや、建前上は、新住民だからな」

6人の男女は、月末に絡みます。

杉山勝志は「オレが何やったか、知ってんだよな」

宮腰一郎は「怖くないですか。僕が何で捕まったか、知ってます?」

「私は、私が怖いです」と語る栗本清美。

太田理江子は「私はもう二度と、人を好きになっちゃいけないんですか?」

大野克美も福本宏喜も、皆殺人犯。
崩れていく、日常。

月末一は、都会から帰郷した同級生の文(あや)のことが好きでした。
しかし、文は宮腰一郎と親しげです。

二人きりで会い、ギターを弾き、笑顔で語り合う文と宮腰。

「文と宮腰君、付き合ってんじゃん?」

心穏やかではない月末は、文に忠告します。

「相手のことよく分かっていないのに、よく付き合えるな」

「月末は分かってるわけ? 彼のこと」言い返す文。

そんな時、恐れていたことが。

殺人事件が発生してしまいました。

「港町の死体、暴行の痕があったらしいですよ」

まさか、犯人は、6人の中の誰か?

「オレやってねえから」と笑う杉山勝志。

素性が知れない者たちを、信じるか、疑うか。

想像を絶する衝撃のラスト。

「理解できないですよ、普通の人間には」

人間の本性を炙り出し、心を激しく揺さぶる極限のヒューマン・サスペンスです。
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羊の木 キャストを紹介

では、映画のキャストを紹介しましょう。

月末一/錦戸亮

お人よしな性格の魚深市役所職員。

過疎化対策のために6人の男女を受け入れ、その担当を任される。

しかし、その裏にある国家的極秘プロジェクトを聞かされ、愕然とする。

主演の錦戸亮さんは、試写会の挨拶で意気込みを語っています。

「思い切り翻弄されてやろうと思って臨んでいたので。普通の人は月末目線で物語が進んでいくと思うので、よろしくお願いします」

石田文/木村文乃

都会から魚深市に帰郷した月末の同級生。

月末は文に恋心を寄せるも、どうやら片想い。

気が強い性格で街に馴染めないため、宮腰一郎と親しくなってしまう。

宮腰一郎/松田龍平

深い闇を感じる鋭い眼光の持ち主。

魚深市では宅配業者として働くが、傷害致死で懲役1年6ヶ月。

杉山勝志/北村一輝

性格は荒っぽく、傲慢で危ない香りを漂わせる。

魚深市では釣り船屋として働くが、傷害致死で懲役8年。


元殺人犯の6人の男女、その残りの4人は

介護センターで働く懲役7年の太田理江子(優香)

清掃員として働く懲役6年の栗源清美(市原実日子)

理髪店で働く懲役7年の福元宏喜(水澤紳吾)

クリーニング店で働く懲役18年の大野克美(田中泯)

ほかにも
宮腰一郎を探す男・目黒厚(深水三章)

中小企業を継いだ月末の同級生・須藤勇雄(松尾諭)

月末に極意計画の担当を任命する課長・神埼良作(鈴木晋介)

月末の同じ課の後輩・田代翔太(細田善彦)

病気療養中の月末の父・月末亮介(北見敏之)

世話好きな月末の叔母・志村妙子(山口美也子)

クリーニング店の店主・内藤朝子(安藤玉恵)

理髪店の店主・雨森辰夫(中村有志)

そのほかにも、川瀬陽太、白神充、中沢青六、中野剛、大智、村上和成さんの名前がキャストとして紹介されています。

羊の木 映画の見どころは?

では、映画の見どころを見ていきましょう。

『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八監督。

脚本は、香川まさひとさん。

原作は、山上たつひこさん、いがらしみきおさんです。

原作と映画ではかなり設定が違うし、結末は映画オリジナルなので、全く新しい作品としても観ることができます。

図式は「錦戸亮VS殺人犯」

ヒロインの文(木村文乃)のことを好きな月末(錦戸亮)にとって、彼女が殺人犯の宮腰と親しいのは、何とも胸の焦げる思いでしょう。

「その男は殺人犯」と言いたくなりますが、6人の正体は地元警察にも極秘なので言えません。

市民も6人と普通に接しているので、真実が知れ渡ったらおしまいの危うい状態です。

錦戸亮さんは『抱きしめたい-真実の物語-』(2012年)以来の久々の映画主演。

『ウチの夫は仕事ができない』(2017年・日本テレビ)で主演の錦戸亮さんは、意外と誠実な役が似合いますね。

今回もお人よしな性格ゆえ、殺人犯たちに翻弄されます。

ヒロインの木村文乃さんは『99.9-刑事専門弁護士-』(2018年・TBS)で元裁判官の敏腕弁護士。

気が強い役が似合う木村文乃さんですが、今作『羊の木』でも気が強い役です。

本気の純愛か、何か別の狙いがあるのか、文(木村文乃)に接近する宮腰一郎を演じる松田龍平さん。

『探偵はBARにいる』シリーズでは凄く喧嘩が強い役ですが、今作も強いです。

それにしても、あの深い闇を感じるような目は父親譲りでしょうか。

宮腰一郎は、本当に危ない怖い目をしています。

北村一輝さんも、荒っぽい性格の役はまさに適役。

魚深市で発生してしまった殺人事件の容疑者候補筆頭です。

そして、もっと似合い過ぎるのが、田中泯さん。

ほかの5人が懲役8年以下なのに比べて、大野克美(田中泯)だけ懲役18年ということは、よほどの事件だったと想像してしまいます。

太田理江子を演じる優香さんの役は、意識して色気を出しているつもりはないのに、男を惹き込んでしまう「隙のある」色気の介護士。

「私は、私が怖い」と、自分を抑えられない栗本清美を演じるのは市川実日子さん。

人見知りな性格の清美も、どこか危なっかしいところがあり、物語の鍵を握る存在です。

理髪店で働く福元宏喜を演じるのは、水澤紳吾さん。

福元宏喜も一見気が弱い性格に見えますが、実際は分かりません。

果たして、6人の中に、新たな事件の犯人がいるのか!?

そして、市民は6人の正体を知ってしまい、街は大混乱になるのでしょうか。

羊の木 原作ネタバレ

ここからが、原作ネタバレです。

魚深市に、元犯罪者を受け入れる。

刑期を終えて出所してきた者でも、一般市民は嫌がります。

罪名が「殺人」ならなおさらでしょう。

今回の極秘計画は、満期出所者を正体を隠しながら市民と一緒に生活させるのです。

バレたら市長の首が飛ぶくらいでは済みません。

ニュースで大問題になります。

そこで、地元警察にも知らせず、このことを知っているのは、市長と月末一と一部数人の者たちだけです。

「今や全国どこでも刑務所は満杯だ。満期出所者を受け入れることは、この町の過疎化対策にもなる。特別補助金も交付されるので財政も潤う」

これは、実験的な更生事業です。

「市民が犯罪を犯した者と先入観なく接するには、これが最良の方法と思われます」

「もし、何かあったらどうする?」

この問いの答えは「普通の市民が普通の市民を殺した、普通の殺人事件として処理される」

今ひとつ納得できない月末一。

警察だけでなく、受刑者同士も互いに相手のことを知らない。

「誰が責任を取るんだよ?」

「誰も取らない。国も取らないし、私も取らない」

一見無責任な市長の発言ですが、言い直します。

「取らないのではなく・・・・・・取れない」

刑務所を出た人間は、どこかで生きていかねばならない。

つまり、基本的にこの計画は「良いこと」という考え方です。

「今の私は、人の再生を信じるとしか言えない」

満期出所者を分散せずに、魚深市一箇所に住まわせるのは、やはり管理と監視が容易にできるからです。

ほかの市役所の職員や議員、警察関係、マスコミに、もしもこの計画がバレた時は、

「その時点で終わりです」

まとめ

吉田大八監督が、月末一という難役を演じ切れる俳優として錦戸亮さんを選んだのは「非凡な凡庸さ」が求められる役だったからです。

月末一は普通の人間です。

そして、6人の殺人犯と恋心を寄せる文は強烈な個性の持ち主。

月末一は終始「受け」の役で、この7人に翻弄され続けるのですが、主役なので普通のままでは困る。

月末一は相当演技力を要する難しい役ということです。

錦戸亮さんのドラマを何本か観て、吉田大八監督は「不思議な力」を感じ、主演に抜擢しました。

映画監督ならではの眼力を感じます。