公開4日で動員100万人を突破した『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

衝撃のヒロイン・レイ(デイジー・リドリー)が最高に素晴らしいです。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を先に観て予習するとより面白く鑑賞できるでしょう。

そして、こちらも映画の話題です。

岡崎京子原作『リバーズ・エッジ』がついに映画化。

2018年2月16日(金)公開決定!

あの衝撃の物語をどうやって描くのでしょうか!?

ここでは、映画のキャストとあらすじ、見どころを紹介しましょう。

最後に原作ネタバレもありますよ。

ぜひ、ご覧ください!
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リバーズ・エッジ 映画のあらすじは?

「若草さん、僕の秘密の宝物、教えてあげる」

皆がコンプレックスや問題を抱え、それぞれの不安、苦悩、欲望が交差する思春期という名の戦場。

お洒落で美しい顔立ちの男子高校生・山田一郎は、女子には人気がありますが、何が気に入らないのか、男子生徒から暴力をふるわれる対象に。

特に、観音崎の山田への暴力は執拗でした。

観音崎の彼女の若草ハルナは、暴力をふるわれる山田を助けます。

それがきっかけで山田はハルナと親しくなり、自分の秘密を教えます。

その秘密とは・・・・・・。

工業港から近い河原。

雑草が生い茂るその場所でハルナが目にしたものは、骸。

あまりにも衝撃的で、彼女は激しく動揺します。

山田一郎のほかに、ハルナの後輩の吉川こずえも、日々腐敗していく死体を見るのが楽しみらしく、ハルナも、この危険な秘密の共有者となるのです。

ハルナは母と団地で二人暮らし。

普通の感覚では拒絶するはずのこの秘密。

しかし、ハルナは山田とこずえに、不思議な仲間意識が芽生え始めました。

ハルナもどこか生き辛さを感じていたのです。

最近山田と親しげなハルナを、観音崎は面白くありません。

「お前、山田と何かあんのかよ?」

「はあ? あるわけないでしょ」

怒りの矛先は山田へ向かい、暴力はさらにエスカレート。

河原に放置された死体が結ぶ歪んだ絆が、日常を壊していく。

吉川こずえはハルナに聞きます。

「若草さんはあれ見た時どう思った?」

こずえは女子が好き。

「私のこと嫌いになった?」

こずえはハルナのことが好き。

ハルナは山田に好意を寄せるも、山田は男子が好き。

同じ高校の田島カンナは山田へ片想い。

しかし、男子が好きな山田は、始めからカンナのことを好きではありません。

「それとー」一生懸命笑顔で話すカンナ。

「うるさいな。自分のことばっか喋ってて楽しい?」と冷たい山田。

交わらない想い。

圧倒的な喪失感。

ハルナはすでに、彼氏の観音崎への気持ちはなく、観音崎も、ハルナの友達の小山ルミを誘います。

「今日ウチ来いよ」

生まれたままの姿で抱き合う二人。

しかし、ルミは観音崎に言葉の凶器を叩きつける!

「あんたのことなんか誰も愛してないから!」

逆上した観音崎はルミに首絞め!

田島カンナは、大好きな山田がハルナと親しげなので嫉妬の炎を燃やし、ついに事件を起こしてしまいます。

山田は、ハルナに笑顔で語りかけます。

「生きてるか死んでるかいつもわかんないけど、これを見ると勇気が出るんだ」

「山田君は、死んでない人を好きになれないの?」

生きている実感がない孤独と葛藤。

あまりにも複雑過ぎる人間模様。

寂しさ、悲しみ、怒り、そして恋心が交錯する衝撃の青春ストーリーです。
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リバーズ・エッジ キャストを紹介

では、映画のキャストを紹介しましょう。

若草ハルナ/二階堂ふみ

母と二人暮らしの高校生。

ハルナは日々の生活の中で生き辛さを感じている。

彼氏の観音崎への気持ちはすでに失せている。

クラスメイトの山田一郎の秘密を知り、ハルナも危険な秘密の共有者になる。

山田一郎/吉沢亮

どこか無機質でミステリアスな高校生。

ある日死体を発見し、警察に届けることなく、日々腐敗していく死体を見るのが楽しみ。

ハルナは山田に好意を寄せるが、山田は男子が好き。

田島カンナと付き合っている形だが、カンナの完全な片想い。

身近な人の死を知っても「新しい宝物」と言ってしまう。

田島カンナ/森川葵

山田一郎のことが好きで、山田と親しいハルナに嫉妬する。

ジェラシーから取り返しのつかない事件を起こしてしまう。

観音崎/上杉柊平

ハルナの彼氏だが、思い通りにならないハルナにも暴力になっていく。

強がっていても、心の中はひたすら孤独。

小山ルミ/土居志央梨

援交などをして複数の男と関係してしまう少女。

観音崎とも寝てしまい、トラブルを起こす。

吉川こずえ/SUMIRE

モデルのこずえは、ハルナのことが好き。

摂食障害に悩んでいる。

山田一郎と同じ秘密の共有者。

リバーズ・エッジ 映画の見どころは?

では、映画の見どころを見ていきましょう。

デビュー当時から不思議な魅力を持ち、全く異なる難役を演じてきた若手演技派の二階堂ふみさんが主演。

二階堂ふみさんの怪演に期待が集まります。

『フランケンシュタインの恋』では珍しく?まじめな性格の女性を演じた二階堂ふみさん。

血の海や泥沼に飛び込んだり、男にガラスの破片を食べさせることもなく、純粋に恋する女性を熱演。

しかし、今作『リバーズ・エッジ』は再びの普通ではない役です。

難役だと演技派に白羽の矢が飛ぶのは女優冥利に尽きるのでしょうか。

日々腐敗しゆく死体を見るのが楽しみという危険な秘密の共有。

全く予想もできないストーリーが待ち受けています。

若草ハルナは、山田一郎が好き。

山田一郎は男子が好き。

田島カンナは山田一郎が好き。

吉川こずえはハルナのことが好き。

観音崎はハルナのことが好きだけど、小山ルミと関係してしまう。

あまりにも複雑過ぎて3角関係どころのレベルではありません。

届かぬ想いから嫉妬の炎を燃やし、暴力や事件が起き、取り返しのつかない事態になっていきます。

小山ルミの家族は家庭不和という段階を通り越して、すでに壊れています。

偽りで保っていた均衡は、バランスが崩れると一気に殺人まで飛ぶ怖さ。

たまらない焦燥感が漂い、ハッピーエンドにはほど遠く、感動を求めている人が観る作品ではないのかもしれません。

しかし「思春期という名の戦場」をこれほどリアルに描いた傑作はないと、高校生か、あるいはその年代に近い世代から高い支持を受けています。

社会の光と闇の闇の部分から目をそらさずに、文字通りエッジの利いた衝撃の物語です。

怪演といえば、森川葵さんも、どんな役でも演じてしまう若手演技派。

二人の演技派、二階堂ふみさんと森川葵さんの競演が楽しみですね。

しかも、カンナ(森川葵)はハルナ(二階堂ふみ)に嫉妬しているので危ない関係です。

吉川こずえは、同じ岡崎京子さん原作の『ヘルタースケルター』に登場する吉川こずえと同一人物。

つまり『ヘルタースケルター』の吉川こずえの青春時代が『リバーズ・エッジ』です。

2018年は『リバーズ・エッジ』を含め、5本の映画に出演が決まっている吉沢亮さん。

無機質でつかみどころがない山田一郎を、どう演じ切るのか楽しみですね。

監督は『世界の中心で、愛をさけぶ』『北の零年』『ナラタージュ』の行定勲監督。

『リバーズ・エッジ』は単なるラブストーリーではないけれど、『ナラタージュ』のようにきわどいシーンもありそうですね。

リバーズ・エッジ 原作ネタバレ

それでは、ここからが原作ネタバレです。

起きた事件が何なのかを書いているので、ネタバレ注意です。

バブル崩壊後の荒れた空虚な土地。

山田一郎は若草ハルナに「僕の秘密の宝物を教えてあげる」と、セイタカアワダチソウが生い茂る河原に誘います。

まだ誰にも見せていないもの。

それは朽ち果てて白骨化した誰かの骸。

「何かこの死体を見るとほっとするんだ。自分が生きているのか死んでいるのかいつも分からないでいるけど、この死体を見ると勇気が出る」

そう語る山田一郎に、呆然とするハルナ。

山田と秘密を共有する仲間の吉川こずえも、骸を見た感想を喋りまくります。

「あたしはね、ザマアミロって思った。世の中みんなキレイぶって、ステキぶって、楽しぶってるけど、ざけんじゃねえよって」
こずえは止まりません。

「ざけんじゃねえよ。いい加減にしろ。あたしにも無いけど、あんたらにも逃げ道ないんだ、ザマアミロって」

人はいつか骸になる。

どんな大富豪も権力者も生老病死の四苦だけは、平等に避けることができないという哲学的な部分も見え隠れします。

山田は男が好きですが、カモフラージュなのか田島カンナと付き合っていました。

カンナは本気で山田のことが好きです。

振り向いてくれない山田を振り向かせたくて、段々と壊れていくカンナ。

山田がハルナと親しいので、カンナはハルナに嫉妬心を燃やしていきます。

ハルナも観音崎と付き合っていましたが、違法薬物を売買し、暴力的な観音崎に対して、すでに気持ちは冷めていました。

観音崎は、小山ルミを誘い、関係を持ってしまいますが、ルミは観音崎を罵倒。

「全然誰もあんたのことなんか好きじゃない!」

もともと劣等感を抱き、それを隠していた観音崎にとっては火に油を注ぐような言葉。

観音崎はルミの首を絞めて、ついに動かなくなってしまったルミ。

そこへ山田が声をかけます。

自分に対して暴力をふるう観音崎に、土を掘るならスコップが必要と手伝おうとする山田。

全く理解できない山田の心中。

山田は、平然と仲間の吉川こずえとハルナに「来なよ」と連絡します。

「新しい宝物が増えた」と。

山田と観音崎が土を掘るスコップを探しに行く間、ルミは目を覚まします。

彼女は生きていました。

何とか家に戻ったルミは、もともと姉妹の仲が断絶していた姉と口論。

妹の「欲求不満のブヒブヒ豚小屋」という侮辱の暴言に逆上した姉は、カッターナイフで切りつける!

凄い音と叫び声に驚き、両親が見に来ると、何とそこには血まみれのルミが。

妊娠していたルミは一命を取り止めましたが、流産しました。

そして、もう一つ、取り返しのつかない悲劇が起こっていました。

ハルナが留守の時、カンナはハルナの部屋に放火し、カンナも焼死。

巻き込まれたのか、それとも焼身自殺か。

なぜ、そんなことを・・・・・・。

山田一郎は、

「僕は生きている時の田島さんより、死んでしまった田島さんのほうが好きだ。ずっとずっと好きだ」

もはや、言葉が出ません。

住むところを失い、近所の冷たい視線と噂話に耐えかねて、母は引っ越しを決め、ハルナも転校することになりました。

観音崎と別れたハルナは、山田と歩きながら話します。

山田とも離れ離れになるハルナ。

「山田君は死んでいない人を好きになれないの?」

その答えは、

「そんなことないよ。生きている若草さんが好きだ」

ラスト、ハルナが破裂したように号泣しますが、この涙の意味は?

まとめ

非常に難しい、つかみどころがない映画になる予感がします。

本作『リバーズ・エッジ』はR15指定なので、過激なシーンもあるのでしょう。

原作は90年代が舞台ですが、愛読者が語った感想が「なるほど」と思わせます。

「一定の感性を持った人に突き刺さる漫画」

大衆に受ける内容ではなく、マイノリティの生き様がここに描かれています。

山田一郎が骸を見てホッとするように『リバーズ・エッジ』を読んで「こういうことで悩んでいるのは私だけじゃないんだ」とホッとした読者もいます。

観方によって全く違う景色に見えてしまう映画になるでしょう。