人生最期の食事を一つ選ぶとしたら、どんなメニューを思い浮かべますか?

寿司、ステーキ、らーめん、それともカレーライス?
一つとなると、結構迷いますね。

2017年11月3日
とてつもなく面白く、とてつもなく衝撃的な映画が上映されます。

滝田洋二郎監督の『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶

ここでは、映画のあらすじと見どころ、超豪華なキャストを紹介しましょう。

最後に原作ネタバレもありますよ。

ぜひ、ご覧ください!
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ラストレシピ 映画のあらすじは?

「直さんの舌はまるで麒麟の舌だな」

「僕の舌はそんなに長くないよ」

「違う違う、そっちのキリンじゃないよ。伝説の麒麟。一度味わった味を必ず再現できる料理人が、この世の中にはいるって。そういう人は、『麒麟の舌』を持っている料理人というって」

昭和初期の主役は、山形直太朗(やまがた・なおたろう)
平成の主役は、佐々木充(ささき・みつる)

戦時中と現代を何度も行き来し、そして70年の歳月を越えて見事に全てが繋がる壮大なスケールの物語です。

孤児院で育った佐々木充は、園長が料理上手だったため、一緒に料理を手伝い、充も料理が大好きになりました。

充が、後にプロの料理人になったのも、施設の園長の影響が多分にあります。

最初は自分の店を出し、あまりにも美味しいので商売繁盛していましたが、佐々木充の弱点は、職人気質で性格にやや難あり。

礼儀などには無頓着で誤解を招くし、従業員にも自分と同じ完璧を求め、指導も厳し過ぎるため、一人去り、二人去り・・・。

気づいてみたら厨房にいるのは自分一人だけでした。

店を潰し、借金を背負い、佐々木充は、「最期の料理請負人」という彼にしかできない仕事をしていました。

依頼人が、「あの時にあの店で食べたオムライスが忘れられない」

その願いを叶えるため、情報を収集し、とことん調べ上げ、その味を再現するのです。

「これだ、この味だ!」と重病者が生気を取り戻すほどの見事な料理。

そんな佐々木充に、とてつもなく難解な依頼が来ました。

中国の超一流の料理人・楊清明(よう・せいめい)は、第二次世界大戦の時に成人していたから、今はもう90代の高齢。

楊清明は、戦時中に満州で、天才料理人の山形直太朗という人と一緒に「大日本帝国食菜全席」という204種類になる献立のレシピを作成していました。

人生の最期に食べたいものは、その204種類の献立です。

佐々木充は顔をしかめます。「それを、作れと?」

無理難題とも思える依頼ですが、充は日本に帰国し、「山形直太朗」「大日本帝国食菜全席」という言葉をヒントに調査開始。

佐々木充はあちこち飛び回り、調べていくうちに、確かに「大日本帝国食菜全席」のレシピが実在することを突き止めます。

時は1930年代。
山形直太朗は、妻の千鶴(ちづ)と一緒に、満州へやって来ました。

国家機密に関わる他言厳禁の重要な任務を果たすためです。

大日本帝国陸軍大佐の三宅太蔵(みやけ・たいぞう)は、山形直太朗に、「大日本帝国食菜全席」の献立を創作することを命じます。

全部で204種類の献立を考案することは並大抵の仕事ではありません。

目的は満州に天皇陛下が来られた時にお出しする食事ということです。

当時の人らしく、天皇のためならばと、山形直太朗は誇りに思い仕事に全力投球。

一人では大変ということで、三宅大佐は、中国人の料理人・楊清明を調理助手としてつけました。

直太郎と楊清明は、二人三脚で次々とレシピを作成していきますが、ある日、直太郎は、本当の目的を知ってしまうのです。

「大日本帝国食菜全席」204種類のレシピ作成の本当の目的を三宅太蔵から聞かされた直太郎は、血の気が引きます。
民主主義ではない時代。

軍の命令は絶対で、断れば家族の身に危険が及ぶという脅迫。

ひとたび戦争が始まれば、非道や理不尽が簡単にまかり通ってしまう戦争の悲劇。

山形直太朗が選択した道は・・・・・・。

戦時中の山形直太朗と、現在の佐々木充。
二人の天才料理人を巻き込んだ信じ難い真相と、衝撃の結末!

佐々木充にとっては、もうすでに故人の昔の人とばかり思っていた山形直太朗とは、70年の歳月を越えて見事に繋がっていたのです。

麒麟の舌を持つ料理人にしか再現できない、204種類のレシピの真実。

そして、楊清明の依頼の本当の目的とは?

この秋、あまりにも面白い感動的な映画と出会えます!!
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ラストレシピ キャストを紹介

では、映画ならではの超豪華なキャストを紹介しましょう。

佐々木充/二宮和也

絶対音感と同じで、一度食べた味を再現できる絶対味覚を持つ料理人。

その才能を活かし、「最期の料理請負人」という仕事をしている。

幼い頃より施設で育ち、心を開く友は一人だけ。

料理のことに関しては、とにかく研究熱心で、腕には絶対の自信を持っている。

料理を猛特訓したという二宮和也さんは、やる気満々のコメント。

「切る音、焼く音、調理の香り。それが本当に心地よくその素晴らしい香りに集ったこのキャスト。本当に嬉しく感謝とともに現場に入れそうです。とにかく死に物狂いで頑張ります!」

柳沢健/綾野剛

佐々木充の無二の親友で、最高の理解者。
同じ施設で兄弟のように育った仲なので、充が唯一心を開く友。

柳沢健も料理人で、中華料理店の店長をしているが、経営は厳しそう。
充の無理難題な依頼の調査を手伝う。

山形直太朗/西島秀俊

絶対味覚=麒麟の舌を持つ料理人。

天皇の料理番として宮内省に勤めていた山形は、一人だけ和食も洋食も作れるということで特殊任務に抜擢される。

満州に渡り、「大日本帝国食菜全席」というメニュー開発に没頭するが、本当の目的を知り愕然とする。

山形千鶴/宮崎あおい

直太郎の妻。
優しくて真心と思いやりに溢れ、そして芯の強い女性。

大変な任務を命じられた直太郎を必死に支える。

三宅太蔵/竹野内豊

満州国ハルビン関東軍司令部に籍を置く軍人。
大日本帝国陸軍大佐で、後に少将、中将と位が上がっていく。

満州に天皇陛下が来られる時にお出しする献立を創作するようにと、料理人の山形直太朗に命じる。

「大日本帝国食菜全席」は、中国の「満漢全席」を越えるフルコースでなけれがいけないと条件を出すが、実は本当の目的は別にある。

楊清明/笈田ヨシ

中国料理界の重鎮。
佐々木充と同じ天涯孤独だった生い立ちを持つ。

山形直太朗のレシピを見て料理を作ろうとするが、美味しい味を再現できなかった。

麒麟の舌を持つ天才料理人にしか再現できない究極のレシピだと知る。

詳細な調査と鋭い眼力で、佐々木充を、現代にも存在した「麒麟の舌を持つ男」と確信する。


ほかにも映画オリジナルの登場人物として、鎌田正太郎役に西畑大吾さん。
そして、小野寺晃良さん、吉澤太陽さんの出演が決まっています。

今後もどんどん追加キャストが発表されることでしょう。

ラストレシピ 映画の見どころは?

では、映画の見どころを見ていきましょう。
やはり超豪華なキャストの競演は見どころ十分ですね。

二宮和也さんと綾野剛さんは、映画『GANTZ』では敵同士。
電車の中で壮絶な死闘を演じた二人ですが、今回は親友役。

どんな役柄も演じ切れる二人の演技に注目です。

そして昭和初期のパートでは、西島秀俊さんと宮崎あおいさんと竹野内豊さんの絡みが見もの。

戦時中ならでの理不尽や非道を痛感する山形直太朗を、西島秀俊さんがどう演じるか。

苦悩する夫を見守り、厳しき現実と葛藤する献身的な妻の千鶴は、宮崎あおいさんがまさに適役だと思いますね。
竹野内豊さんは、今作はどうやらヒール。

キャストも見どころですが、やはり衝撃的なストーリーに注目したいと思います。

本作の企画を担当するのは秋元康さん。

小説『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』を読み、すぐに映画化したいと思ったそうですよ。

原作者の田中経一さんは、あの大ヒット番組『料理の鉄人』を演出したディレクター。

ディレクターだけに、毎分視聴率を落とさない工夫をしていたため、小説も1ページたりとも飽きさせない書き方だと秋元康さんは言います。

この流れで、映画もワンシーンたりとも飽きさせない面白さを期待してしまいますね。

とにかく謎がいっぱいあって、たくさんの伏線を敷きまくり、最後に見事に回収していく痛快ストーリー。

楊清明の本当の目的は、最期の料理ではなかった?

「大日本帝国食菜全席」の本当の目的は、戦争の謀略!?

戦争の悲劇と、壮絶な家族愛を描いた物語で、結末はあまりにも衝撃的なんです。

ラストレシピ 原作ネタバレ

ここからが原作ネタバレです。
結末を知らずに映画を観たい人は、読まないことをオススメします。

でも映画が原作と同じとは限りません。

天性の絶対音感のような舌の感覚を持つ料理人・佐々木充の本名は、村田満。

念願の店を持った時の屋号が「むら多」

「佐々木充」という名前は、「最期の料理請負人」を始めてから名乗った偽名です。

中国の楊清明から無理難題な要求で、204種類のレシピを探すため、探偵のように動き回り、ようやく山形直太朗の知人と会えました。

90代の塩崎絹代は妻の千鶴のことも知っていて、千鶴は戦後すぐに亡くなったそうです。

佐々木充は山形直太朗の生まれ故郷を訪ね、義妹に会い、直太郎と千鶴に幸という一人娘がいることを知り、まだ生存していました。

ようやく、当時のことを知っている人物と出会えた充。

山形幸は、充から詳細を聞き、「あなたが今日ここに来たことには、なんだか運命的なものを感じるわ」

1941年(昭和16年)10月。
三宅太蔵中将から、「大日本帝国食菜全席」の本当の目的を聞かされた山形直太朗。

大々的な204種類のレシピは、世界的に注目を集めるため。

その大宴会の席で、「毒をもれ」

耳を疑う直太郎に構わず、犯人を楊清明にし、口実をつくると。

戦争の謀略のためのレシピ作成でした。

直太郎が選択した道は、楊清明はスパイだと聞かされたと嘘を言い、無理やり楊清明を追い出すこと。

「絶対に違う」「信じて」と号泣する楊清明を、心を鬼にして追い出し、逃がしたのです。

そのうち、真珠湾攻撃があり、太平洋戦争が始まり、「大日本帝国食菜全席」がお披露目されることはなくなりました。

そして運命の日、1945年(昭和20年)8月9日。

ソ連軍が四方向から満州に攻め入り、千鶴は幸を連れて逃げ、あとから行くという約束で直太郎は、春夏秋冬に分けた冬のレシピを、一番信頼できるユダヤ人の友人に託します。

いつまで待っても来ない夫が心配になり、千鶴と幸は家に戻ると、直太郎は何者かに銃殺されていました。

受け入れることができない現実。

夏のレシピは無事で、秋のレシピは千鶴が持っていましたが、冬と春のレシピがありません。

「楊の奴」

追い出された復讐に楊清明が夫を・・・・・・。

夏と秋のレシピを持って日本に帰国した千鶴と幸でしたが、戦後、何者かに夏のレシピを強奪されてしまいます。

千鶴は悔やみ、自殺という最悪の悲劇。

幸は親戚の家に身を寄せますが、その都度、何者かが家に侵入して部屋中が荒らされ、幸は秋のレシピを持って親戚の家を渡り歩いたのです。

2014年現在、幸から初めて山形直太朗が書いたレシピを見せてもらいます。

佐々木充は秋のレシピに殴り書きされている言葉が気になり、手帳にメモさせてもらいました。

図書館で調べるとユダヤ人が使うヘブライ語で、『愚か者にとって老年は冬、賢者にとって老年は黄金期』

これは何かの暗号ではないかと見抜いた佐々木充は、やはり常人とは違う鋭い勘の持ち主。

充は、通訳に無二の親友の柳沢健を連れて、ハルビンに飛びます。

そして山形直太朗が通っていたモデルンホテルへ直行。

ユダヤの老紳士、デービッド・グーデンバークは、山形直太朗を知っていました。

充は手帳を開き、例の暗号だと思われる諺を見せると、老紳士は両目を閉じ、感動の面持ちで、「お待ちしていました」

山形直太朗から、もしもこの諺を口にする者が現れたら、冬のレシピとこの封書を渡してほしいと頼まれていたのです。

約70年の時を越えたあり得ない劇的な展開に、震える佐々木充。

この封書は読めないと、一番最初に読むべき人、幸へ冬のレシピと封書を届けます。

父の手紙を読み終えた幸は、「私と一緒に、楊清明の元に向かってもらっていいかしら?」

親の仇の楊清明と会うとは、充も全く想像していませんでした。

実は、この手紙は、千鶴でも幸でもなく、楊清明への手紙でした。

中国でついに再会した楊清明と幸。

レシピを盗んだのは楊清明でしたが、直太郎を殺したのは、三宅中将の部下でした。

テーブルに春夏秋冬四冊のレシピが揃い、佐々木充も感慨深いものがあります。

山形直太朗の手紙には、楊清明の命を守るために嘘をついて追い出し、逃がしたことが書かれてありました。

そして、「料理を今でも愛していますか? 一生嫌いにならないでほしい」

「対不起!」(トウイブーチ!)と大声で泣き叫ぶ楊清明。

99歳になるいつも冷静沈着な楊清明が、何度も、「対不起! 対不起!」と号泣。

追い出された恨みで、レシピを盗むことを命じ、結果的に千鶴を死なせてしまったことは、取り返しのつかないことです。

幸は戦後、結婚して息子を一人生みましたが、離婚し、父親が子を引き取りましたが、その父も他界。

幸は重病で入院しており、子供は札幌の孤児院「すずらん園」に預けられました。

(まさか!!)

すずらん園は、佐々木充、本名村田満が育った孤児院です。

互いに信じ難い気持ちで顔を見合わせる幸と充。

楊清明は、四冊のレシピをひとまとめにし、充に渡します。

「満さん、幸ちゃんに、この料理を作ってあげて」

離れ離れの母子を結ぶことが、楊清明の本当の目的でした。

佐々木充は、帰国すると、母のために秋のレシピから料理を作りましたが、それが幸にとって、「最期の料理」となりました。

まとめ

これはもう、本当に11月まで待てないほど、早く観たい映画です。

激しい感動が約束されていると感じる作品は、なかなかないものです。

このスタッフとキャストならば、きっと原作の世界観を壊すことなく、見事に仕上げてくれることでしょう。

小説の中でも、料理と映画は似ているという話が出てきます。

ただ生きるためだけの食事ならば料理は必要なく、料理は人を喜ばせるためにあると。

娯楽映画も多くの人に感動を贈り、活力を与えます。

『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』

大きな感激が待っています。