広瀬アリスさんがヒロインの映画『氷菓』が2017年秋に公開されます。

原作は米澤穂信さんの青春ミステリー小説。

ここでは、映画のキャストとあらすじ、見どころを紹介しましょう。

最後に原作ネタバレもありますよ。

ぜひ、ご覧ください!
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氷菓 映画のあらすじは?

33年前に、いったい何があったのか!?
10年前、叔父と何を話したのか!?

神山(かみやま)高校1年の折木奉太郎(おれき・ほうたろう)は、省エネ少年。

彼のモットーは、「やらなくてもいいことは、やらない。やらなければいけないことは手短に」

しかし、冷めているわけではなく、熱い青春に汗を流している人々をコバカにする気はさらさらなく、自分が無駄なことはしたくないだけ。

そんな奉太郎は、格闘技の心得もある姉貴・供恵(ともえ)は怖い存在で、彼女も神山高校卒業生。

ほぼ命令に近い感じで姉が所属していた古典部に入部することになってしまった奉太郎。

奉太郎の省エネ性格をよく知っている同じ1年の福部里志(ふくべ・さとし)は、奉太郎が古典部に入部したことに驚きを隠せません。

奉太郎が積極的に自ら入部届けを提出するなんて!

それで驚かれるって、どれだけ省エネなんですか?

姉の話だと今年入部者がいなければ廃部の危機だった古典部。

しかし奉太郎のほかに、1年の千団田える(ちたんだ・える)が入部していました。

えるは奉太郎と違い、はっきりと入部する理由があったのです。

奉太郎が古典部に入部したことで、総務委員で手芸部の里志も入部。

奉太郎と中学生の時から友達の伊原麻耶花(いばら・まやか)も漫研でありながら古典部に入部。

4人はいつも放課後は行動を共にし、えるとも親しくなっていきます。

えるは省エネの奉太郎と正反対で、いつでも目を輝かせて全力投球。

好奇心の塊で、「私、気になります」というセリフが出たら最後、謎を解いて解決するまで帰れません。

ところが、知識豊富な里志よりも、賢い麻耶花よりも、奉太郎が先にえるの謎を解いてしまうことが続きます。

奉太郎は「閃き」「たまたま」と謙遜しますが、えるは彼の推理力を見込んで、自分の秘密を告白。

喫茶店で二人きりになり、奉太郎は冗談半分に告白かと聞くと顔を紅潮させて俯くえる。

まさか、まさか本当に・・・と思ったら、残念ながら愛の告白ではなく、別の告白でした。

えるの叔父(母の兄)の関谷純(せきや・じゅん)は、幼稚園児だったえるのことを、いつも優しく構ってくれていました。

叔父の関谷純も神山高校の古典部に所属していたのです。

ところがある日、コテンブ(古典部)の話に興味を持った幼きえるは、古典部の文集『氷菓』について質問。

「ひょうかって何?」と聞いた時、真剣な顔の叔父が言った言葉に、えるは怖くなって大泣きしたのです。

そして5歳の姪が号泣しているのに、叔父はあやさなかったことを覚えています。

その叔父は、現在失踪中で、10年が経ち、関谷家では死亡扱いにする方向のよう。

本人に聞けない今、この時の会話がどうしても思い出せなくて、知りたい、思い出したいと気になり出したら、そこから離れられない。

手がかりは、古典部の文集『氷菓』ですが、その文集はないし、叔父が古典部にいた当時のことを知っている先生は、神山高校にはいませんでした。

「この謎解きを折木さんにお願いしたい」

自他共に認める省エネ少年としては、あっさり「そんな義務はない」と断るところですが、奉太郎は、受けたのです。

奉太郎は、えるとの出会いで、省エネ少年から謎解き名探偵に変わっていきます。

それは眠っていた潜在能力の開花であり、本当は熱く頑張る人間をどこかで眩しいと感じていたことの現れ。

文集『氷菓』について調べていくうちに、33年前に神山高校で大きな事件が起きたことが判明。

その事件とえるの叔父・関谷純が関係しています。

奉太郎、える、里志、麻耶花の4人は、33年前の『氷菓』にまつわる出来事を探ることを、古典部のメインの活動にすえて、本格的に動き出します。

最後の最後まで謎解きが気になる、ほろ苦い青春ミステリー。
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氷菓 キャストを紹介

では、映画のキャストを紹介しましょう。

折木奉太郎/山崎賢人

神山高校1年で、古典部に所属。
無駄なことは一切やりたくない省エネ少年が、えるとの出会いで推理力が開花。

謎解きのために時間を費やす積極果敢な自分を、「らしくない」とは思わず、どこか気に入っています。

「無駄なことが嫌い」という短所が、「効率が良い」という長所に変換されたわけです。

主演の山崎賢人さんは、自身の役柄について語っています。

「とても素敵な作品に参加できて嬉しいです。この物語自体ミステリー要素もあり、それ以上の要素も楽しめるお話でした。その中で折木という役は『無駄なことが嫌いな省エネ主義者』という人物なので、感情や動きに無駄がないように気をつけました」

千団田える/広瀬アリス

神山高校1年で、古典部の部長。
名家の令嬢ですが、好奇心旺盛な少女。

「私、気になります」と気になり出したら誰も止められません。

10年前の叔父との会話が知りたくて古典部に入部し、真相を追います。

ヒロインの広瀬アリスさんは、映画の見どころを語っています。

「『学園もの=恋愛』が多いですが、今回の氷菓という作品は学園ミステリーということで、また新しい形の青春が味わえると思います。全く違ったカラーを持ったそれぞれの登場人物の噛み合ってるようで噛み合ってないやりとりに是非注目していただきたいです」

福部里志/岡山天音

神山高校1年で、総務委員、手芸部、古典部と忙しい。
中学の時から奉太郎の親友で、いつも笑顔を絶やさないジョーク好き。

知識が豊富で情報通。
入学してから校舎を散策し、1ヶ月で各教室の特徴まで把握した行動派。

奉太郎とえるの謎解きに付き合い、その知識と情報量を活かします。

伊原麻耶花/小島藤子

神山高校1年で、漫研と古典部に所属。
奉太郎と里志とは中学の時から親しい友達。

ルックスのかわいさに騙されるが、かなりの毒舌家で、肘鉄を食らって撃沈した男子は多数。

奉太郎にだけ嫌味を言う麻耶花は、実は里志のことが好き。

氷菓 映画の見どころは?

いつくかの謎があり、それを解き明かすミステリーですが、特徴は、ただの一人も死なないミステリー作品ということですね。

刑事ものや探偵ものなら、どうしても殺人事件になりますが、『氷菓』の謎解きは、あくまでもヒロインの千団田えるの10年前の謎。

そして、その謎を解き明かす手がかりは、33年前の神山高校の文化祭です。

33年前にいったい何が起きたのか?

10年前、叔父は何を言い、5歳の幼稚園児が号泣しているのに、あやさなかった理由は何だったのか?

凶悪事件の謎解きに比べたら一見地味のようで、一度気になりだしたら、答えを知るまでは落ち着きません。

実は小説では、ハッキリと誰もが明快にわかる「そういうことだったのか!?」という答えが語れらたとは言いがたく、解釈が分かれてしまっています。

だからこそ映画では、誰もが明快に納得できるクライマックスを期待するし、きっとそうしてくれることでしょう。
文集『氷菓』の意味は?

「氷のお菓子」では古典部の文集には、あまり相応しいとは言えず、この謎解きに4人は資料をひっくり返し、検証していくのです。

これは叔父の暗号で、未来の古典部員へのメッセージだったかもしれません。

ここで原作を読んだ人が、「氷菓」の意味は、「これこれこういう意味」と言っても全く通じないと思います。

最初から読んで、えるに十分感情移入して、初めて理解できる叔父の言葉。

まさにネタバレブロック!?

謎の話はこの辺にして、キャストも見どころですね。

NHK連続テレビ小説『まれ』(2015年)で大ブレイクした山崎賢人さん。

その後は途切れることなく映画やドラマで大活躍。

無駄なことは嫌いだけど、実は熱い心も持っている難役の折木奉太郎。

クールな面とやる気の両方を演じきれる山崎賢人さんなら適役だと思います。

山崎賢人さんと広瀬アリスさんは今作が3度目の共演。
『黒の女教師』(2012年・TBS)、『35歳の高校生』(2013年・日本テレビ)で共演しています。

『ルーズヴェルト・ゲーム』(2014年・TBS)で一気にブレイクした広瀬アリスさん。
その後は映画やドラマで主演・ヒロインを務める回数が増えました。

テレビアニメの『氷菓』のえると比べて、広瀬アリスさんが「全然違う」と言うアニメファンがいます。

でも実は、原作の小説では、長い黒髪がよく似合い、目に特徴があるのが千団田えるなんです。

奉太郎の第一印象も、えるの目でした。
目力があり、好奇心旺盛で輝くような目で見つめられると、断れない奉太郎。

広瀬アリスさんも、目力があり、あの瞳はチャームポイントの一つでしょう。

福部里志を演じる岡山天音さんは、『貴族探偵』(2017年・フジテレビ)で貴族探偵専属刑事。

そしてNHK連続テレビ小説『ひよっこ』(2017年)では、ヒロインのみね子(有村架純)が住むあかね壮の住人で、漫画家志望の極貧青年役。

福部里志はいつも笑顔で、岡山天音さんはアニメのルックスにも似ているし、かなりの適役だと思います。

もう一人の古典部、伊原麻耶花を演じる小島藤子さん。

実は小島藤子さんも、『ひよっこ』でみね子(有村架純)が勤めていた向島電機で一緒に働いていた同僚役。

ルックスはかわいいけど毒舌で肘鉄も炸裂する短気な性格の麻耶花は、やはり適役だと感じます。

広瀬アリスさんも言っていましたが、4人の男女が登場する青春ミステリーなら、当然えると奉太郎、麻耶花と里志のカップル誕生となると推測。

ところが、そうなりそうで、謎解きのメインストーリーから外れず、恋愛に発展しそうなセリフが出てきて、そうならない。

この微妙な距離感を保つところが、歯痒いけど斬新かもしれません。

奉太郎の怖い姉・供恵、えるの叔父・関谷純、33年前の全てを知っている図書館司書の糸魚川養子(いといがわ・ようこ)など、重要役の追加キャストが楽しみですね。

氷菓 原作ネタバレ

では、ここからが原作ネタバレです。
時代は2001年。

折木奉太郎の姉・供恵は外国に旅行中で、よく弟の奉太郎に手紙を出します。

姉の手紙での命令「古典部に入りなさい」の一文で古典部に入部した奉太郎。

イスタンブールからの手紙では、文集『氷菓』が神山高校のどこにあるかを教えてくれました。

文集『氷菓』を手に入れた折木奉太郎、千団田える、福部里志、伊原麻耶花の4人。

えるは、文集の表紙を見て釘付けになります。

犬と兎が噛み合い、何匹もの兎が輪になって噛み合う犬と兎を見ているという、何とも不可思議なイラスト。

この表紙から「集団が個を潰す」というメッセージを読み解くのは、ずっと後の話です。

文集の中に、えるの叔父である関谷純の名前も出てきました。

郡山養子という人が、関谷純のことを「優しい英雄」と語り、『氷菓』の命名者が関谷純だとも書いてあります。

4人は、家というよりは屋敷と呼ぶのが相応しい千団田邸に集まり、検討会。
それぞれが資料を持ち寄り、ミーティングです。

文集『氷菓』第二号を読み、33年前に神山高校で何かがあったことは確か。
しかし創刊号がなく、その「何か」を古典部4人で突き止めます。

関谷純は神山高校を文化祭のあとに中退しており、文化祭の前に大きな事件が起きたことを知っていた人がいました。

徐々に謎に近づいていく4人。
33年前といえば、1968年。

そして「非暴力闘争を貫いた」という文から連想されるのは、当時の時代状況から「デモ行進」「演説」「ストライキ」

その運動のリーダーが関谷純で、一人で責任を被り退学になったのではと推測できますが、それではあまりにも抽象的過ぎます。

一旦解散し、帰り道、里志が素朴な疑問を奉太郎にぶつけます。

省エネの奉太郎がこの熱の入れようは、千団田えるのためだからでは。

ラブストーリーに持って行こうとする里志ですが、奉太郎はあくまで否定。

そういう里志も、麻耶花の気持ちを知りながら、はぐらかしてばかり。

再び姉の手紙で大ヒントをもらう奉太郎。
神山高校の文化祭を「カンヤ祭」と呼ぶ風潮があるが、それは禁句になっているはず。

「カンヤ祭」とは神山の略ではなく、セキヤをカンヤと読み、「関谷祭」という意味だから。

それほど関谷純は凄いリーダーで、英雄だったのか?

もう一歩のところで答えが霧に包まれるなか、郡山養子が現在も神山高校にいる図書館司書の糸魚川養子だと判明。

ついに、33年前の全てを知っている人に話を聞く4人。

糸魚川養子は、4人に全てを語り、33年前の事件とは、抗議のキャンプファイヤーから火災になり、校舎の一部を破壊したこと。

そして『氷菓』の意味も、わかったのです。

『氷菓』の意味を知ると、千団田えるも、叔父との会話でなぜ号泣し、叔父が厳しい態度であやさなかった理由も、全部わかりました。

死ぬことよりも恐ろしいのは、生きたまま死ぬこと・・・・・・。

まとめ

原作が2001年なので、スマホではなく家の電話で連絡を取り合っている4人。

映画では現在が舞台になるのでしょうか。

飛騨高山にロケに行ったようで、広瀬アリスさんが感動していましたね。

飛騨高山がどんなシーンで使われたのか楽しみです。

映画やドラマで犯人探しは慣れているだけに、こういった謎解きは新鮮に感じると思います。

日常を描いているだけなのに、冒険超大作に負けない感動の名作といえば、ジブリの『耳をすませば』

日常の中にも劇はありますね。