本日紹介する作品は、荒川弘(あらかわ・ひろむ)原作の大ヒットコミックが映画化決定!

鋼の練金術師』が2017年12月1日に公開されます。

ここでは、キャストとあらすじ、見どころを紹介しましょう。

最後に原作ネタバレもありますよ。

ぜひ、ご覧ください!
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鋼の練金術師 映画のあらすじは?

「俺が必ず、おまえの体を取り戻してみせる」

墓の前に少年が二人。
墓には、「Trisha Elric 1876-1904」

「トリシェ・エルリック」は二人の少年の母親です。

兄の名前は、エドワード、弟の名前は、アルフォンス。
父は高名な練金術師でしたが、なぜか失踪し、母が女手一つで二人の幼き兄弟を育てました。

しかしその母も病に倒れ、帰らぬ人に。
その後、旅を続けるエドとアルの兄弟は、練金術で水害から人々を救う女性を目の当たりにして、練金術に強烈な興味を抱きます。

彼女に弟子入りを申し入れ、厳しい試験に合格し、過酷な特訓に耐え、実力を磨く二人。
天才と呼ぶに相応しい才能を開花させた二人は、練金術を学んだ真の目的をいよいよ実行する日が来ます。

「これだ! この理論なら完璧だよ。母さんを蘇らせることができる」

もう一度、大好きだった母の笑顔が見たい。

弟のアルが、「練金術で人間を作っちゃいけないんだよね?」

兄のエドは、「もう一度、母さんに会いたくないのか?」

「会いたい」
「じゃあ決まりだ!」

母との再会を夢見て「人体練成」という禁忌(タブー)を冒した二人が負った代償はあまりにも大きく悲惨。

最初は上手く行っていたと思ったのも束の間、ハリケーンに急襲されたように家が破壊され、人体練成は失敗。

兄のエドは左腕を、弟のアルは全身を奪われてしまったのです。

エドは自分の右腕を代償に、アルの魂を近くにあった鎧に繋ぎ止めます。
心優しいアルは、鎧の姿に。

しかし諦めないエドは、失った全てを取り戻すため、アルと共に冒険に旅立ちます。

兄のエドは、鋼鉄の義肢をつけた身で、国家練金術師の資格を取ります。
人は、エドワード・エルリックのことを、「鋼の練金術師」と呼ぶようになりますが、兄弟の絆は鋼よりも強いのです。

ところが、冒険の途上で見るもの、接する出来事は、人間そのものを疑いたくなるほどの悲劇の数々。
命を狙う強敵がいて、気落ちしている暇もなく、壮絶な戦いの旅が続くのです。

果たして、鎧の姿になった弟のアルを、元の姿に戻すことができるのか。

兄弟の運命の旅の途中で起きる様々な悲喜劇を描く壮大なファンタジー!

鋼の練金術師 キャストを紹介

では、豪華なキャストを紹介しましょう。

エドワード・エルリック/山田涼介

国家錬金術師の試験に最年少で合格した鋼の錬金術師。
正義感が強く、感受性も豊かだが、短気な性格ですぐにキレる。

子供扱いとちび呼ばわりは禁句。
几帳面で努力家という意外な一面もある。

主演の山田涼介さんは、原作ファン。
プレッシャーを感じつつも、意気込みを語っています。

「できる限りスタントは入れず、自分を追い込んでやってみたいと思っています。原作ファンの方にはもちろん、原作を知らない方にもこの作品の凄さをスタッフ・キャスト一同で創り上げていけたらと、体を鍛え、役への理解を深めることで、今は決意が固まりました」

ウィンリィ・ロックベル/本田翼

物語のヒロインで、エルリック兄弟とは同郷で幼馴染。

機械鎧(オートメイル)の技師で、エドの機械鎧は彼女の製作。
明るくて芯が強く勝気で、喜怒哀楽が激しい性格。

原作ファンの本田翼さんも熱いコメント。

「プレッシャーが凄いです。原作ファン、そして私たち世代にこそ観てほしいし、観たいと思わせる作品にできたらと思っています」

ロイ・マスタング/ディーン・フジオカ

アメストリ軍大佐で、焔の錬金術師の異名を持つ国家錬金術師。
トップクラスの戦闘力の持ち主で、仲間や部下の信頼も厚い。

抜群の容姿と優しい振る舞いから女性にモテるが、禁断の恋もあるので恨みを買うことも。

筋トレでビルドアップして撮影に臨んだディーン・フジオカさんは役作りについて語っています。

「学生時代からボクシング、俳優のキャリアを始めてからは中華武術やテコンドーを含め、日常的に練習してきたので、その経験が今回の新しいチャレンジに活かせるように頑張ります」

ほかにも重要な登場人物がたくさんいます。

マスタング大佐の親友、マース・ヒューズ中佐(佐藤隆太)

ヒューズ中佐の妻で良妻賢母なグレイシア・ヒューズ(原田夏希)

マスタング大佐の側近、リザ・ホークアイ中尉(蓮佛美沙子)

エルリック兄弟の護衛を務めたこともあるマリア・ロス少尉(夏菜)

合成獣(キメラ)の権威で国家錬金術師のショウ・タッカー(大泉洋)

元国家研究機関の研究員・ドクター・マルロー(國村準)

器が小さい?ハクロ将軍(小日向文世)

嫉妬のエンヴィー(本郷奏多)

暴食のグラトニー(内山信二)

ホムンクルスと共謀するコーネロ教主(石丸謙二郎)

謀略に長けた色欲のラスト(松雪泰子)

エドの弟、アルフォンス・エルリックの声を誰が演じるのかも注目です。
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鋼の錬金術師 映画の見どころは?

それでは、映画の見どころを見ていきましょう。

原作の熱烈ファンからは、「実写化は無理」と早くも批判の声が上がっていますが、制作陣は賛否両論は覚悟のうえでしょう。

今までも『あしたのジョー』『ルパン三世』『進撃の巨人』など、原作を映画化する場合、必ず賛否両論が巻き起こります。

今作『鋼の錬金術師』は、登場人物が外国人なので、余計に日本人が演じる困難さがあるし、キャストのプレッシャーは相当なもの。

ロケはイタリアで行われるので、そこはリアリティがあると思いますね。

牛乳を飲まないエドワード・エルリックは、身長が低いことがコンプレックス。
山田涼介さんは俊敏なイメージがあるし、20歳の大人だけと中身は悪ガキというエドは適役かもしれません。

というか、ほかに日本の俳優で適役は思い浮かびませんね。
映画『グラスホッパー』(2015年)でもアクションに優れているところを見せました。

原作ファンからも戦闘能力が本物なので期待が高まっているのが、ロイ・マスタング大佐を演じるディーン・フジオカさん。

『IQ246~華麗なる事件簿』(2015年・TBS)では、毎週のように格闘アクションを見せたディーン・フジオカさん。
付け焼刃ではない本物の格闘技術は、映画の戦闘シーンでも発揮されることでしょう。

映画の生命線はやはり魅力的なヒロイン。
ウィンリィ・ロックベルを演じる本田翼さん。

リザ・ホークアイ中尉の蓮佛美沙子さん、グレイシア・ヒューズの原田夏希さん、マリア・ロス少尉の夏菜さん。
プレッシャーを跳ね除け、物語を彩る可憐な演技に期待したいと思います。

最大の敵は、七つの大罪の一人、ホムンクルス(人造人間)のラスト(松雪泰子)になるのでしょうか。

人間を下に見ているホムンクルスは、嫉妬のエンヴィー(本郷奏多)と、暴食のグラトニー(内山信二)も登場。

外見的にグラトニーを演じる俳優はいないと思ったら、内山信二さんがいましたか・・・もちろん褒め言葉です。

合成獣(キメラ)の権威、ショウ・タッカーを演じるのは大泉洋さん。
キメラ絡みのシーンはあまりにも残酷性があり、映画でどう描くのか?

あと、キャストに名前がない最強無敵の傷の男・スカーは果たして登場するのか。
登場するとしたら、誰が演じるのか、興味津々ですね。

イメージとインパクトから、伊勢谷友介さんはどうでしょうか。
もしも的中したら自慢して歩きたいと思います。

曽利文彦監督は、映画の中核のテーマとして、年齢の割りに、兄弟が背負った宿命があまりにも重く大きいという部分。

メインのストーリーは、自分の手足よりも、弟の身体を元に戻すために、その方法を探す旅を続けるということです。

冒険の途中で出会う様々な出来事や敵、戦いと悲喜劇。
そして、エドワード・エルリックとウィンリィ・ロックベルがラブストーリーに発展するのかも大きな見どころですね。

鋼の錬金術師 原作ネタバレ

『鋼の錬金術師』は、月刊少年ガンガンで2001年8月号から2010年7月号まで約10年の長期にわたり連載されました。

国内だけではなく世界でも愛された大ヒットコミックは、全27巻あり、シリーズ累計7000万部超!
ですから原作ネタバレといっても、全体から見ればほんの一部です。

皆が羨望の眼差しで見ているのは、ロイ・マスタング大佐。
誰もが認める実力ピカ一の国家錬金術師。

「ちなみに大佐の隣にいるちっこいのも国家錬金術師だぞ」

「え、じゃあ今回犯人全員を捕り押さえたのって」

「信じられんなあ、人間じゃねえよ」

マスタング大佐の隣を自信に満ち溢れた表情で闊歩しているのが、エドワード・エルリック。

「今回の件でひとつ貸しができたね大佐」と、にやりーんと白い歯を見せて大佐を睨むエド。

「君に借りをつくるのは気色が悪い」笑顔だけど汗が一滴流れる大佐。

「いいだろう、何が望みだね?」

「さっすが大佐、話が早い」

エドの望みは、この付近で生体錬成に詳しい図書館か錬金術師を紹介してほしいとのこと。

そこで大佐が紹介したのが、合成獣(キメラ)の権威である国家錬金術師、ショウ・タッカーでした。

人の言葉を理解し、人語を話すキメラの錬成に成功した人物。

しかしそのキメラは「死にたい」と一言発し、餌を食べずに死んだのです。

早速ショウ・タッカーの家を訪ねる大佐とエドと鎧姿のアル。
家にはショウ・タッカーのほかに娘のニーナと愛犬のアレキサンダーがいました。

研究を拝見したいという話に、構わないが、生体の錬成に興味を持つ理由を聞かせてくれと言うショウ・タッカー。

エドは鋼の腕を見せ、亡き母の話から今までの経緯を語ります。

「そうか、母親を・・・辛かったね」

ショウ・タッカーは快く皆を別室に案内します。

「役に立てるかどうかはわかりませんが、私の研究を見てもらいましょう」

「うわあ」

檻の中には、キメラの失敗作がたくさんいました。

「こっちが資料室」

「おー!!」

広々とした室内は高い本棚まで本がびっしり。

「すげー!」と感嘆するエド。

「自由に見てていい。私は研究室のほうにいるから」

「よーし、オレはこっちの棚」とエド。

アルは、「じゃあボクはこっちから」

大佐は、「私は仕事に戻る。夕方迎えの者をよこそう」

「はい」と返事したのはアルだけで、エドは本に完全に集中して大佐の声が聞こえなかったようです。

ショウ・タッカーはしみじみと呟きます。

「凄い集中力ですね。いるんですよね、天才ってやつは」

エドとアルは、本を読んだり、娘のニーナや愛犬のアレキサンダーと遊んだり。

とにかく納得いくまで資料を読みまくるため、毎日通いました。

しかしショウ・タッカーはキメラ研究の成果が出せず、このままでは国家錬金術師の資格を失う瀬戸際。

そうなれば研究費も出ず苦境に立たされます。

娘のニーナの話だと、母親は2年前に実家に帰ってしまったと。

雷が鳴る曇り空の日も、エドとアルはショウ・タッカーの家へ行きました。

ニーナとアレキサンダーがいません。

奥に行ってみると、ショウ・タッカーがいました。

「見てくれ、完成品だ」

そこには、犬とほかの生物を合成したようなキメラがいました。

「人語を理解するキメラだよ」

タッカーは、キメラに、「見てごらん、いいかい? この人はエドワード」

するとキメラは、「えどわーど?」

「信じらんねー、本当に喋ってる」と驚くエド。

「ああ、査定に間に合ってよかった。これで首がつながった。また当分研究費の心配はしなくて済むよ」

エドはキメラをじっと見ます。

「えどわーど、えどわーど、おにいちゃん」

「!!」

エドはキメラを見ながら、タッカーに背を向けたまま質問します。

「タッカーさん、人語を理解するキメラの研究が認められて資格を取ったのいつだっけ?」

「ええと、2年前だね」

「奥さんがいなくなったのは?」

「・・・2年前だね」

「もうひとつ質問いいかな。ニーナとアレキサンダー、どこ行った?」と振り向き睨む。

「・・・・・・君のような勘のいいガキは嫌いだよ」

エドは激怒してタッカーを壁に押しやる。

「兄さん!」焦るアル。

「ああ、そういうことだ」と開き直るタッカーに、エドは、

「この野郎、やりやがったなこの野郎!! 2年前はてめえの妻を!! そして今度は娘と犬を使ってキメラ錬成しやがった!!」

「・・・・・・!!」アルも衝撃を受けてキメラを見る。

「科学の進歩は無数の人体実験の賜物だろう?」

「ふざけんな!! こんなことが許されると思ってるのか!?」

「鋼の錬金術師!!」タッカーが反論する。「その君の手足と弟。それも君が人の命をもてあそんだ結果だろう!?」

エドはタッカーの顔面にパンチ!

「がふ、はははは、同じだよ君も私も」

「違う!」

「違わないさ。目の前に可能性があったから試した」

「違う!」

エドは怒り心頭になり、タッカーを顔面パンチ連打。

このままでは撲殺してしまうとアルが止めます。

眼鏡が割れ、傷だらけのタッカーは、まだ言う。

「はは・・・きれいごとだけでやっていけるかよ・・・」

「タッカーさん」今度はアルが凄む。「それ以上喋ったら、今度はボクがブチ切れる」

この悪魔の所業は、エドにとってあまりにもショックが大きく、大佐の前で大雨に打たれながら号泣し、気持ちの整理がつきません。

そして、ショウ・タッカーにも天罰が・・・?

最強無敵の錬金術師、傷の男・スカーがタッカーの家を訪ね、見張りの警備員を瞬殺し、家に入り、

「神の道に背きし錬金術師、滅ぶべし!!」

タッカーは惨殺、哀れなキメラも安楽死。

エドとアルの、何が正義かわからない悪夢のような冒険は、今後も続きます。

まとめ

映画『進撃の巨人』の空中戦を見ても、現在の進化したCG技術で、たいがいの漫画は実写化可能になりました。

でも、それより残酷性のほうが、映画でどのように描くのか、難しい部分があると思いますね。

錬金術師同士の対決も、凄まじい戦闘で無数の人の命が消されます。
何しろ手をついて地面を破壊し、大きな穴を開けてしまうほどの力。

でも錬金術は魔法ではなく、あくまでも等価交換という厳正科学だと言います。
『鋼の錬金術師』の予備知識はネットでもたくさん探せますが、予備知識がなくても映画は楽しめると思います。

原作の世界観をどこまで映像化できるかが勝負どころ。
一番は原作ファンを唸らせ納得させるほどの熱演でしょう。