『フランケンシュタインの恋』は、深志研(綾野剛)と津軽継実(二階堂ふみ)、稲庭聖哉(柳楽優弥)と室園美琴(川栄李奈)がそれぞれ結ばれ、ハッピーエンド。

『貴族探偵』は、ベールに包まれていた謎が全て明かされ、スッキリとハッピーエンド。

豊作だった春ドラマもほとんど最終回を迎え、いよいよ7月以降から始まる夏ドラマに話題が集中していますね。

最近の深夜ドラマの面白さも侮れません。

直木賞作家・乃南アサさん原作の『ウツボカズラの夢』がドラマ化。

東海テレビ・フジテレビで2017年8月5日(土)23時40分~スタートです。

ここでは、ドラマのキャストとあらすじ、見どころを紹介しましょう。

最後に原作ネタバレもありますよ。

ぜひ、ご覧ください!
スポンサーリンク

ウツボカズラの夢 ドラマのあらすじは?

ただ、自分の居場所が欲しかっただけ。
幸せになりたかっただけ。

お金がなければ何一つできない世の中で、お金がなくてもできることは、息を吸うことくらいだ・・・。

長野県で生まれ育った斉藤未芙由(さいとう・みふゆ)。

威張る父親と、離婚したがっている母。
円満とはほど遠い家庭の中で、貧困が破綻に拍車をかけているようで。

高校生の未芙由は、まだ幼い弟の面倒から、家事全般を手伝い、勉強をする時間さえないほど多忙な毎日。

そのうち、心労からか、母が病に倒れ、それからは母の看病とともに、全ての家事をやることになった未芙由。

同世代の高校生のように、気軽に遊ぶことなど全くできずに、本来薔薇色のはずの青春時代が、灰色に染まる。

ついに母が亡くなり、悲しみも癒えぬうちに、父は新しい妻を家に引き入れました。

弟は継母と仲良くやっていますが、未芙由はとても母とは認めることができず、話し合いの末、未芙由だけは東京の親戚の家に行くことになったのです。

未芙由が抱く東京のイメージは、高層ビルが建ち並び、大勢の人で賑わうところ。

しかし彼女が教えられた住所を頼りに辿り着いた先は、人が一人も歩いていないような閑静な住宅街。

しかも大邸宅に驚き、何度も住所と名前を確認する未芙由。
チャイムを鳴らし、出て来た70歳くらいの女性に、母の妹の鹿島田尚子(かしまだ・なおこ)おばさんの名前を出したのに、女性は詰問の嵐。

なぜか話が通っていないと焦りを感じた未芙由でしたが、この年配の女性は尚子の義母の久子(ひさこ)でした。

仲が悪い嫁と姑のせいでとばっちりを受けた形の未芙由は、ようやく叔母の尚子に会えて、何とかこの大邸宅に住むことになりました。

ところが、ここでも話が食い違い、父から叔母が聞いている話は、住むのではなく、一ヶ月くらいの宿泊。

未芙由は、自分の居場所がない実家には絶対に帰りたくないので、叔母に率直に気持ちを伝えます。

この家には、尚子の夫の雄太郎(ゆうたろう)、長男の隆平(りゅうへい)、長女の美緒(みお)。

そして階下に雄太郎の両親の6人家族。
ここでも居場所があるのかと不安に思う未芙由は、都会での孤独な生活が始まります。

叔母の尚子が明るく気さくな性格で、「未芙由」と親しげに呼び、親戚という感じがするのが唯一の救い。

でも、いつ「いつまでいるの?」と雄太郎やほかの家族に言われるのではないかと思うと、不安を拭い去ることができません。

純朴な未芙由は、いつも家にいない隆平や、ろくに口を聞こうともしない美緒に戸惑うばかり。

未芙由は、ある日を境にスイッチが入ったように将来のことを考え、アルバイトをして、家事も積極的に手伝い、尚子も未芙由に感謝するまでに。

尚子も、夫の雄太郎が、「あの子いつまでいるの?」という小言を一言も言わないことに、ホッと胸を撫で下ろしていました。

それもそのはず。
雄太郎は、不倫をしていた女性に別れを告げ、その女性に言われます。

「新しい子ができたのね」

その勘は見事に的中していました。
尚子と雄太郎はとっくに乾き切った夫婦関係で、双方ともに不倫をしているという破綻寸前の状況。

ある夜、泥酔して帰宅した尚子。
未芙由は尚子に、「先に寝るから、夫が帰って来るまで起きてて」と頼まれます。

雄太郎が帰って来ると、「お帰りなさい」と甘い声で囁き、未芙由は玄関で雄太郎の首筋に両手を回し、熱い眼差し。

いつの間に!?

すでに妻のことを愛していない雄太郎にとって、突然家にやって来た若い女性。
遠縁といっても今まで付き合いがなければ、親戚の子というよりは、一人の女。

それにしても恩人である尚子を裏切る大胆な不倫に、未芙由を走らせたものは、何なのか!?
生きていくため?

それとも、周囲が純情な少女だとばかり思っていただけで、もともと持っていた素質の開花か。

バレたら終わりの危険なゲーム。

若い未芙由だけでなく、尚子も、そして尚子の友人の福本仁美も、炎の中の綱渡りの日々。

自分は動かずに獲物を捕らえるウツボカズラのように、男の渇望を利用して夢を見る「ウツボカズラ女」たちの物語。
スポンサーリンク

ウツボカズラの夢 キャストを紹介

では、ドラマのキャストを紹介しましょう。

斉藤未芙由/志田未来

不仲な両親、しかも貧困家庭の中で育ち、相当苦労してきた少女。

青春など全くなく、母が亡くなり、父はすぐに新しい妻を迎え入れ、居場所を失った彼女は東京の親戚の家に住むことに。

ここでも居心地が良いとはお世辞にも言えず、生きていくために純情な少女から悪女に変わっていく。

意外にも『秘密』(2010年・テレビ朝日)以来、7年ぶりの主演を務める志田未来さん。

志田未来さんは主演の意気込みを語っています。

「今回私が演じる未芙由は、ただただ自分の居場所を見つけること、幸せになるということを考えて必死に生きています。今まで演じたことがない役なので少し不安もありますが、新しい志田未来をお見せできるように頑張っていきます」

鹿島田尚子/大塚寧々

未芙由の母の妹で、明るく気さくな性格。

しかし夫とも姑とも子供たちとも上手く行っていない。
糸の上を歩いているような、不安定な毎日。

家族のためだけに生きることに疑問を抱き、「女の幸せとは何か?」を本気で探し求める。

鹿田雄太郎/羽場裕一

尚子の夫。
一流大学卒業のエリートで、人を学歴で判断する悪い癖がある。

女好きで不倫は日常茶飯事。
そしてついに、同じ不倫でも禁断中の禁断の相手に走る。

福本仁美/国生さゆり

尚子の友人。

近所やPTAでの知り合いではないから、自分が不倫していることや、夫が浮気をしていることなども話せてしまう仲。

裕福そうに見える専業主婦だが、家庭はすでに破綻寸前の状態。

吉岡啓介/松本利夫

尚子と出会い、親しい関係になる。
年の差は関係なく、遊びではなく本気で尚子を愛しく思う。

鹿島田久子/松原智恵子

雄太郎の母。
嫁の尚子とは全く上手く行っていない。
きつい性格で、うるさい声や物音などでも尚子に小言を言う。

ウツボカズラの夢 ドラマの見どころは?

では、ドラマの見どころを見ていきましょう。

何といっても主演の志田未来さんの演技が、見どころの一つですね。

原作では、未芙由の身長が165センチで、長身であることを特徴にしている部分もあります。

152センチの志田未来さんが選ばれた理由は、やはり演技力でしょう。

斉藤未芙由を演じるには、制服姿の高校生の時代から、少し大人になった19歳。

そして何といっても純情そうに見える姿形のまま、男を誘惑し、その気にさせてしまう不思議な女性。

こういう裏の顔を持つ、見た目純朴な少女を演じるには、かなりの演技力が要求されます。

演技力に関しては、志田未来さんなら申し分ないでしょう。

初めて演じる役柄だけに、どんな新境地を見せてくれるか、凄く楽しみです。

吉岡啓介演じる松本利夫さんが、ベテラン陣に混じり、どんな活躍を見せてくれるか興味津々です。

松本利夫さんと大塚寧々さんの絡みに注目。

年の差がある危険な関係は、結ばれるのか、それとも家庭崩壊の要因となってしまうのか。

ウツボカズラという植物は、食虫植物で、自分は動かずに獲物を捕らえるのが特徴。

ウツボカズラ女とは、自分は動かずに、男の欲望・渇望を利用して惹き込み、目的を達成する魅惑の女性のこと。

斉藤未芙由のほかに、叔母の尚子と、尚子の友人の福本仁美も、女としてもうひと華咲かせたい願望があります。

夫との愛はすでになく、修復も不可能。

しかし子供がいるので離婚はできないが、生活力があれば一人で子供を育てることも真剣に考えます。

40代という年齢が、彼女たちを急がせるのです。

尚子も仁美も、もしも人生をやり直すなら、40代はギリギリの線。

ならば、もう一度新しい出会いを求めるなら、早くしないと。

そんな女性の気持ちがドラマの中で切実に、リアルに語れると思うので、これは胸に迫るシーンかもしれません。

純粋な少女だった未芙由を変えたものは何か?

青春を捨てて散々苦労してきた彼女が、東京で見たものは、あまりにも身勝手な人たち。

気まぐれで無視され、意味もなく見下され、ものを知らないとバカにされ・・・そんな理不尽に怒りを覚える未芙由。

しかし解雇されたら終わりなので、職場では頭を下げるし、家を追い出されたら路頭に迷うので、やはり鹿島田家でも低姿勢。

そんな日々に心がすり減り、孤独な都会で生きていくためには、変わるしかなかったのかもしれません。

純朴な少女が、いつ、どういうきっかけでウツボカズラ女に変身していったのか、ドラマの中で描かれると思うので、見逃せませんね。

ハッピーエンドか、バッドエンドか。
未芙由は、夢を叶えることができるのか。

不幸だった彼女は、幸福をつかむことができるのか。

ウツボカズラの夢 原作ネタバレ

ここからが、原作ネタバレです。

鹿島田雄太郎と斉藤未芙由は、家の中ではあまり目を合わせず、尚子がいる前では、ほとんど会話もしません。

雄太郎は、土日は毎週ゴルフで、未芙由もデジカメプリントショップでアルバイト。

ところがゴルフは嘘で、未芙由が早番の時に、どこかで待ち合わせて、夕方からドライブ。
そして食事をして、そのあとはホテル。

僅かな罪悪感とともに、未芙由は、尚子が知らない雄太郎を自分が知っているという勝ち誇った感情も芽生えてくるのです。

雄太郎が今まで不倫してきた相手は、プレゼントを欲しがるし、いろいろ無理なおねだりをしてくる。

しかし未芙由は何も言わない。

「ご馳走して」と言わないから、ご馳走したくなる。

「買って」と言わないから、買ってあげたくなる。

いつしか雄太郎は、未芙由の虜になっていたのです。

尚子はある意味大恩人で、尚子がいなければ、未芙由は衣食住にも困っていたかもしれません。

ところが夫との禁断の関係だけでも十分裏切り行為なのに、ウツボカズラ女子と化した未芙由が、これだけにとどまらなかったのです。

あまり家にいなかった隆平は、実は年上の女性と同棲していました。

そしてその女性と別れたので、最近はよく家にいるのです。

雄太郎は仕事、美緒は行き先不明で、尚子も年下の彼氏とデートしている疑惑あり。

そのため、隆平と未芙由が家の中で二人きりでいることが多くなりました。

キッチンで料理をする未芙由の背後に立つ隆平は、「ああ、いい匂いしてきた」

振り向くと、すぐそこに隆平が立っていたので、未芙由はドキッとします。

ある日のこと。
洗濯している未芙由の手を休ませてまで話したがる尚子。

話題も不倫や離婚や別れたいと思っていた夫が急死した話なので、未芙由は焦ります。

「気づいてる?」

まさか雄太郎とのことに気づいていて、遠まわしに言っているのか。

鈍感な尚子にはバレていないはずと、未芙由は自分に言い聞かせます。

ようやく着替えるために自分の部屋に入った尚子。

未芙由は急いで自分の部屋に戻り、彼女の部屋のベッドに裸で寝ている若い男を起こします。

「今のうち、早く。今、尚子おばさん着替えてるから」

「何だよ、もう帰ってきたのか」

何とその若い男とは、尚子の息子の隆平。

夫だけでなく、息子まで?

もはや常識では測れない未芙由の行動。

もちろん雄太郎は知らないし、尚子にバレても、雄太郎にバレても終わりなのに。

こんな炎の綱渡りをこれからも続ける気なのか。

そして、未芙由のその心情とは・・・・・・。

まとめ

やはり主役というのは共感されなければいけないという難しさがあります。

正義の味方で共感されるのは容易いとしても、悪女で共感されるのは困難。

雄太郎は家庭では大黒柱だし、権限を持っているので、その傘の下に潜るのは、百歩譲っても生きていくための手段と理解できます。

しかし、尚子だけではなく、雄太郎まで裏切って、長男の隆平とできてしまうというのは、もはやびっくり。

こんな難しい役を志田未来さんがどう演じ切るのか、本当に楽しみですね。

そして、大人の女の本音を語る大塚寧々さんと国生さゆりさんのシーンにも注目です。