2017年1月期の連ドラが次々スタートしていますね。
注目の一つは、解散後初めての連ドラとなる木村拓哉さん主演の『A LIFE~愛しき人~』

4人の外科医、木村拓哉、松山ケンイチ、及川光博、浅野忠信さんという主役級の豪華キャストの競演は見応え十分!
ドキッとするほど美しい弁護士の菜々緒さん。
とびきりにかわいいナースの木村文乃さん。

喜怒哀楽が激しく移り変わる女医の竹内結子さんの名演技が光ります。

TBSよる9時の日曜劇場は本当に面白いドラマが多いですね。

そして、夏を飛び越えて10月期の日曜劇場が早くも決定!
あの池井戸潤の最新作をドラマ化する『陸王

ドラマは10月でも撮影はすでに始まっています。

ここでは、ドラマ『陸王』のキャストとあらすじ、見どころを紹介しましょう。

最後に原作ネタバレもありますよ。
ぜひ、ご覧ください!
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陸王 ドラマのあらすじは?

それでは、ドラマのあらすじを見ていきましょう。

舞台は埼玉県行田市で、100年も足袋製造一筋でやってきた老舗「こはぜ屋」の四代目社長・宮沢紘一が主人公。
従業員は正社員とパートをあわせて27名という零細企業です。

『下町ロケット』の「佃製作所」の従業員が約200名ですから、それよりもはるかに小さい会社ということになります。

宮沢紘一社長は気さくな人柄で、係長の安田利充を「ヤス」と親しげに呼び、縫製課のリーダー・正岡あけみは、「あけみさん」と。

自分がまだ子供の頃から先代の番頭として働いている富島玄三専務を、「ゲンさん」と立てます。

皆、宮沢社長のことを慕っていますが、佃製作所同様、中小零細企業は、いつも資金繰りに苦労します。

資金繰りのほかにも、社員からの苦情で困る宮沢社長。

紘一の長男・大地は、「こはぜ屋」で働きながら就職活動をしていました。

将来性のない足袋製造販売を、息子に継承する気はなく、就職くらい自分の力で勝ち取れという教育方針も曲げません。

しかし、50社も面接で断られると、自分はこの世の中に必要とされていない人間ではないかと、後ろ向きにもなります。

そして大地の勤務態度がどこかいじけていて、ミスしても謝らないし、苦情が来てしまいました。

資金が2000万円足りない。
頭を抱える宮沢紘一は、埼玉中央銀行行田支店の坂本太郎融資担当に相談。

坂本太郎は、いつも協力的で、「こはぜ屋」の側に立ったアイデアを出してくれます。

足袋製造販売一本では、時代の波に押し流される危険性もあります。

そこで新規事業への参入はできないかと、坂本から言われました。

東京へ足袋の営業に来ていた宮沢紘一は、池袋の百貨店にいました。

高校3年生になる娘の茜から、スニーカーを買ってきてと頼まれていたことを思い出します。

宮沢はシューズ売り場に入りましたが、棚で珍しい形状のシューズを発見。

5本指に分かれているスニーカーで、店員が「ファイブフィンガーズ」というシューズだと説明してくれます。

このシューズを見て、宮沢は閃きました。
地下足袋は裸足感覚で地面をつかめるのが特長。

人は昔、地下足袋で走っていたのです。
地下足袋をランニング用シューズに改良し、商品にならないか?

まずは専務の富島に話しましたが、反対されました。
しかし融資担当の坂本は賛成です。

宮沢紘一は、ランニングシューズを研究することから始めました。
ただ、本を読んだりして研究しても前へ進みません。

そんな時、坂本が有村融を紹介してくれたのです。

有村はランニングのインストラクターであり、スポーツショップの経営者。

とにかくシューズについて、走ることについて凄く詳しく、話も科学的です。

一筋の光明。
踵着地だと足を故障しやすい。

人間の本来の正しい走り方は、ミッドフット着地、すなわち足裏の中心部分で着地すること。

ミッドフット着地は怪我から足を守る走り方。

そして、足袋製造の技術を活かし、自然にミッドフット着地になるようなシューズの開発は可能。

つまり、ランナーの足を守るシューズ・・・これは間違いなく「売り」になります。

従業員たった27名の零細企業が、世界的メーカーと真っ向勝負!

まさに横綱と序の口、ゾウとアリが戦うようなもの。

果たして、「こはぜ屋」のシューズが、大手企業に競争で勝つことができるのか!?

陸王 キャストを紹介

今のところ、公表されているキャストは、主人公の宮沢紘一だけです。

100年の伝統を誇る老舗の「こはぜ屋」四代目社長・宮沢紘一を演じるのは、役所広司さん。

宮沢紘一は、決して、半沢直樹のように優秀というわけではなく、佃航平のように世界的な技術の持ち主でもありません。

経営者としても優れた資質があるわけではないのですが、数値では表わせない人格の光があります。

危機一髪の時に助けとなる「人」を磁石のように引き寄せる宮沢紘一社長。

主演の役所広司さんも、そのことを語っています。

宮沢社長は、決して経営者として才能のある人物ではないけれど、彼には、人を惹きつける不思議な魅力があります。その魅力を試行錯誤しながら、見つけていこうと思います

まだ配役は発表されていませんが、宮沢紘一の周囲には、ユニークな人々がいます。

一番の理解者で頼れる係長・安田利充。
縫製課のリーダー・大ベテランの正岡あけみ。

社長とは意見が合わない専務取締役の富島玄三。
紘一の妻・美枝子、息子の大地と娘の茜。

上から目線の支店長・家長亨。
協力的な融資担当の坂本太郎。

無愛想な陸上競技部監督・城戸明宏。
この物語の重要人物、陸上部員の茂木裕人。

スポーツショップ経営者の有村融。
ライバル大手の小原賢治と村野尊彦。

追加キャストが待たれますが、ドラマのスタートは10月なので、気長に待ちましょう。

陸王 ドラマの見どころは?

では、ドラマの見どころを見ていきましょう。

池井戸潤さんと日曜劇場といえば、ヒット作品を生み出してきたことは記憶に新しいですね。

『半沢直樹』(2013年)
『ルーズヴェルト・ゲーム』(2014年)
『下町ロケット』(2015年)

阿部寛さんも、男だらけの男の戦いのドラマが、女性ファンに受けていることに驚き、新しい発見だと、TBS『王様のブランチ』で語っていましたね。
そうなんです、イマドキの女子は甘甘ラブラブが嫌いな人多いんです。

今回の『陸王』は、『下町ロケット』に作風が似ていますね。
脚本の八津弘幸さん、プロデューサーの伊與田英徳さん、演出の福澤克雄さんは、いずれも『下町ロケット』の制作陣。

撮影開始は2017年1月1日、実際のニューイヤー駅伝を撮影しました。

もろ、本物のレースを撮ったので、凄いリアリティでしょう。
1月1日は、偶然にも主演の役所広司さんの誕生日です。

宮沢紘一は、役所広司さんと性格というか、雰囲気が似ていて、正直適役も適役です。
もちろん、そういう人を選んだのだから当たり前かもしれませんが。

役所広司さんといえば、俳優になる前は役所に勤務していたので、もしかしたら零細企業の社長と接する機会があったかもしれませんね。

役所広司さんは、映画やドラマや舞台など、多くの作品に出演してきた大ベテラン。
そして、「大和ハウス」や「マルちゃん正麺」など、ユーモアあふれるCMでもお馴染み。

零細企業の社長は間違いなく似合い過ぎるくらい似合いそうで、今から楽しみです。

今作のメインとなるのは、ランニングシューズですが、大手企業特有の傲慢さにイライラしながら、最後に大どんでん返し!

断崖絶壁に追い込まれてからの百倍返しは、池井戸潤ワールドの真骨頂ですね。

日曜の夕方『サザエさん』を観て、「ああ、明日月曜日かあ」と憂鬱になる人を「サザエさん症候群」というらしいのですが。

日曜の夜に『陸王』を観て、働きたくて会社に行きたくて「早く明日にならないかなあ」と月曜の朝が怖くないサラリーマンが続出!?

そんな熱いドラマになることを期待しています。

原作『陸王』の「主な登場人物」に18人が紹介されているのですが、全員男性。

「ちょっと待ちましょう」と言いたくなりますが、相変わらず男だらけの池井戸潤ワールド。

でも、宮沢紘一の娘・茜は高校3年生だし、こはぜ屋には女性社員もいます。

魅力的な女性キャストも期待したいところ。

『ルーズヴェルト・ゲーム』には野球があったように、『陸王』も銀行や企業の戦いの中に、陸上競技の魅力を伝えるシーンがあると思います。

走りについて、駅伝などのレースについて、細部にこだわり、とことんリアリティを追求すると制作陣はやる気満々。

手に汗握るスリリングでエキサイティングなシーンが連続することでしょう。
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陸王 原作ネタバレ!

原作『陸王』は分厚い本で、全部で588ページの大作です。
それでは、ここからが原作ネタバレです。

「こはぜ屋」がいくら創業100年以上の老舗といっても、足袋と地下足袋の製造販売一筋。

こはぜ屋が新規事業参入を狙うシューズ業界は、あまりにも競争が激しい世界であることは、素人でも知っています。

反対する富島専務を、社長の宮沢紘一は必死に説得し、富島も渋々承諾しました。

こはぜ屋は昔、「マラソン足袋」を製造し、売っていた時期があったのです。

富島が倉庫から探し出してきた「マラソン足袋」をデスクの上に並べ、皆、手に取って見ました。

裏返してみると、靴底に「陸王」と商品名がエンボスされていました。

「これだ、ヤス」宮沢は感動の面持ちで、これから開発するランニングシューズの名前も、「陸王」に決めました。

開発チームは、宮沢紘一、安田利充、正岡あけみ、そして息子の大地も入れました。

陸王のコンセプトは、怪我や故障をしにくいミッドフット着地を実現するランニングシューズ。

「ランナーの足を守る」という目的は、金儲けだけではない開発とあって、取り組むモチベーションにもなります。

こはぜ屋の協力会社である「椋鳩通運」の江幡は、高校時代に名を馳せた長距離走者。

彼に協力してもらい、実際に試作品を履いて走ってもらい、検討箇所を話し合います。

商売において、いちばん難しいのはマーケティングです。

どんなに技術力があっても、宣伝力がなければ商品は売れません。

有村融の意見で、有名ランナーに練習用として履いてもらえば、凄い宣伝効果が期待できる。

そこで名前が挙がったのが、東西大学のエースとして駅伝を沸かせた茂木裕人でした。

今はダイワ食品陸上競技部に所属している茂木裕人は、京浜国際マラソンで無念のリタイアをして、今も怪我が完治していません。

宮沢紘一は、ダイワ食品陸上競技部の城戸明宏監督と会い、「陸王」の実物を見せて説明。

しかし無愛想な城戸は、「ダメだそんなの」とけんもほろろ。

宮沢は何とか紙袋に入っている「陸王」を城戸監督に渡しました。

サイズがわからないので、4足用意したと。

「陸王」は突き返されることなく受け取ってもらえましたが、城戸の傲慢な態度から望みは薄いと宮沢は肩を落とします。

さらに追い討ちをかけるように、坂本太郎の前橋支店への異動という思いがけない事態が起こります。

協力的で何度も力になってくれた坂本太郎がいなくなることは、こはぜ屋にとって大きな打撃でした。

「陸王」は今、無事に茂木裕人の部屋にあります。

しかし、ランナーにとってシューズは命。

シューズ業界で実績のない会社が製造したシューズを履くというのは、なかなか難しいことでした。

茂木裕人は、世界的メーカーのアトランティスのシューズをずっと履いているのです。

そんな時、こはぜ屋の窮地を救う仕事を持ってきたのは、有村融でした。

有村は、中高一貫の名門私立・光誠学園の体育でランニングを教えているのです。

そして、体育のシューズを見直そうという話が出たので、こはぜ屋の話をしたところ、学校も話が聞きたいと。

願ってもないビッグチャンスです。

受注に成功すれば1800足の大量注文になる仕事。

しかも有村は間に入ったのにマージンはいらないと。

損得勘定だけで動かないのが有村融のポリシーであり、だからこそ長年商売繁盛しているのです。

いざ勝負! 保護者と教員の前でのプレゼンテーション。

宮沢紘一は「陸王」の実物とパンフレットを皆に配りながら、自己採点満点のプレゼンをして大成功。

しかし、もう一社、プレゼンをした会社がいたのです。

世界的メーカーのアトランティスでした。

プレゼンは好感触だったので受注間違いなしと、開発チームで前祝い。

宮沢紘一と安田利充、あけみさん、江幡、そして坂本太郎も遅れて参加。

ただ、アトランティスが大手ならではの体力から、定価を思い切り下げられたら、零細企業は苦しい。

デザインや性能では大手に負けない自信があっても、資金では勝ち目はないので、不安材料はありました。

そして、いよいよ学園から連絡がありました。

「検討いたしましたが、今回は見送らせていただきます」

目の前の色彩が消えていく・・・・・・。

理由は、こはぜ屋に実績がないことと、やはり名前を知っているほうへ皆は傾きます。

何とアトランティスが提示した定価は、こはぜ屋の倍!

値段で負けたわけではなかったと知り、宮沢のショックはさらに大きくなりました。

デスクで頭を抱え、社長として素早く次の一手を打たなければいけないことはわかっていても、何も浮かびません。

やはり、新規事業は、シューズ業界は、そんなに簡単ではありませんでした。

宮沢紘一とこはぜ屋は、ここから不屈の闘魂で立ち上がることができるのか。

『半沢直樹』『下町ロケット』のような、熱い戦いのドラマが、日曜の夜に帰って来ます!

まとめ

役所広司さんのCM「マルちゃん正麺」
あまりにも美味しいので、夫婦喧嘩中でも休戦して「美味しいね」と談笑したり。

うますぎて人生が変わってしまったり。

「そんな大袈裟な」と思ったところで役所広司さんの決めゼリフ。

「嘘だと思うなら食べてみてください」

ドラマ『陸王』も人生が変わるほどの面白さに仕上げて。

「嘘だと思うなら観てください」

そう言い切れるほどの凄い傑作になることを願っています。

池井戸潤さんの小説を全部読んでいる愛読者からは、「陸王がいちばん面白い!」という声が多いんです。

期待しましょう!